GRAPHIC
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「中国民衆玩具」尾崎織女著、高見知香/写真
日本玩具博物館(兵庫県姫路市)がコレクションする中国玩具を紹介、解説する写真図鑑。 紹介される中国玩具の多くは、清代(1644~1912年)のころに大陸各地で誕生し、その土地の人々に愛され、…
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「幻想店舗録」幽玄一人旅団、清水大輔著
街を歩いていると外観からして何やらただものではないオーラを放出している店が1軒や2軒必ずある。訳ありの人物たちが集まりそうな飲み屋であったり、その世界の人たちが喜々として集う趣味の店のようだったり、…
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「カラーでよみがえる軍艦島」風来堂著
2015年に世界文化遺産に登録された通称「軍艦島」、正式名「端島」は1974年に海底炭鉱が閉山、無人化してから約半世紀。現在では廃虚の島として人気を集め、上陸ツアーなども催されている。 廃虚…
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「築地市場の人々」 山下倫一写真・文
著者は2016年の夏の朝、初めて築地市場に足を踏み入れる。3カ月後に豊洲へ移転すると聞き、場内の最後の様子を撮影しておこうと思ったのだ。 しかし、仕組みも分からず、ターレが行き交う通路に入り…
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「日本の絶景無人島楽園図鑑」 清水浩史著
例年より早い梅雨明けと、猛暑の到来で、もうすっかり夏気分。夏休みの計画も気になる。まだ計画が決まっていないという人は、この夏、楽園に出かけてみるのはどうだろう。 楽園と聞いて脳裏に浮かぶ南の…
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「アイヌのビーズ」池谷和信編
人類が、身に着けたり、モノを飾るため、さまざまな素材に穴をあけて紐を通し、「ビーズ」を作り始めたのははるか昔。現在分かっている限りでも、14万年前の遺跡から貝製ビーズが見つかっている。 日本…
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「磐座への旅」池田清隆著
磐座とは、神の鎮座するところであり、岩石や岩窟など祭祀対象となる岩石全般に対する信仰をこう呼ぶという。 本書は、全国各地の400カ所以上の磐座を巡ってきた著者による写真紀行。 著者が…
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「カラー 世界 パンデミックの記録」マリエル・ウード編、青柳正規監修、前島美知子訳
新型コロナウイルスの流行が始まって約2年半が経過し、その間に世界で5.4億人以上が感染、犠牲者は630万人を数え、その数はいまだに増え続けている。一方で、まだ警戒が必要だとはいうものの、ワクチンの普…
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「アートからたどる悪魔学歴史大全」 エド・サイモン著 加藤輝美、野村真依子訳
5年前、森友学園問題で追及された当時の安倍首相は「ないものを証明するのは『悪魔の証明』」だと強弁して、説明を拒んだ。 本当に悪魔はいないのだろうか。古代から現代まで、多くの悪魔、そして悪魔的…
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「世界の美しい灯台」デイヴィッド・ロス著、秋山絵里菜訳
記録に残る最も古い灯台は、紀元前280年ごろに建造され、1323年まで残存していたエジプトのアレクサンドリアの大灯台だとされる。高さ100メートルもあり、古代世界の七不思議のひとつにも数えられるこの…
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「電車は止まらない」松本時代著
2018年、まだ見ぬ世界を写す旅に出た著者は、たどりついたバングラデシュで衝撃の光景を目にする。電車の屋根に乗って移動する人々だ。 当時のバングラデシュは、都市開発の真っただ中で、壊されてい…
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「スター・トレックアート&ヴィジュアル・エフェクツ」ジェフ・ボンド ジーン・コジッキ著、有澤真庭訳、岸川靖監修
世界中で今なお愛され続けるSFシリーズ、「スター・トレック」の初めての劇場版映画「スタートレック ザ・モーション・ピクチャー(TMP)」(邦題「スター・トレック」)の公開40周年を記念して出版された…
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「よるのえ」 キューライス著
「ネコノヒー」や「スキウサギ」などのマンガで人気のアーティストの作品集。 ちょっと不思議なネコをはじめとするさまざまな動物をはじめ、ケーキやニンジン、卵などの食べ物、そしてちょっと変わった人間…
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「大正ガールズコレクション」石川桂子編著
令和も、はや4年、昭和はますます遠くなり、その前の大正(1912~26年)となると、もはやはるかかなたに感じられる。 一方で、関東大震災やスペイン風邪の流行など、現代と同じような出来事が起き…
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「Hidden Planet」ベン・ロザリー著、菅野楽章訳、今福道夫監修
食物連鎖の頂点に立つヒトから目に見えない微生物まで、多様な生き物たちのすみかである地球は、それ自体がひとつの生命体ともいえる。 本書は、そんな地球で暮らす動物たちの人間の目には見えにくい「隠…
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「図説 世界の水中遺跡」木村淳・小野林太郎編著
先日も107年前に沈没した英国の南極探検隊の船「エンデュアランス号」が南極大陸沖の海底で見つかったニュースが世界を駆け巡ったように、世界中の海にまだ発見されていない多くの遺跡が眠っている。 …
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「話すことを選んだ女性たち」アナスタシア・ミコバ ヤン・アルテュス=ベルトラン著、清水玲奈訳
誰もが男か女か、いずれかの体を与えられ、この世に生まれてくる。しかし、これまでの長い歴史で、人類の半分を構成する女性たちの人生は、男性のそれとは比較できないほど多くのハンディを負わされてきた。 …
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「しりあがり×北斎 ちょっと可笑しなほぼ三十六景」しりあがり寿著
レオナルド・ダビンチの「モナリザ」の次、世界で2番目に有名な絵は、荒波にもまれる船の向こうに富士山が見える葛飾北斎のあの「神奈川沖浪裏」だそうだ。 この名作を含む北斎の代表作のひとつ「冨嶽三…
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「虫を観る、虫を描く」川島逸郎著
研究者の論文などに用いられる細密な昆虫の標本(生物)画を手掛ける著者の作品集。 デジタル技術が進み、誰もが気軽に鮮明な標本写真を撮影できる現代に、標本画というジャンルが残っていることに疑問を…
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「祭 Matsuri」小川直之監修
日本には約8万社の神社があり、大きな神社ではいくつもの例祭があるので、行われる祭りの数は10万を優に超える。さらに神仏に供物を「たてまつる」を語源とする「まつり」の原義から考えると、約7万7000あ…