日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

連日注目を集める小池知事の「劇場政治」に迫る

「東京都政の真実」鈴木哲夫著

 東京都庁舎の正面玄関に連日レンズの放列を敷くマスコミ各社。小池都知事になって見られるようになった「出待ち」の光景だという。大手マスコミは「注目の存在だからだ」というが、その注目自体がもとはマスコミがつくり上げたもの。つまり「小池劇場」は大手マスコミを手玉にとった都知事側の“作戦勝ち”の成果なのだ。

 地方局から東京キー局、BS、MX(メトロポリタンTV)までテレビジャーナリズムの現場で四半世紀になるという政治ジャーナリストの著者は、舛添降ろしに始まって都知事選の圧勝、都議会との確執、都庁官僚組織との暗闘、そして五輪や豊洲問題などまで、小池都政の裏側を次々と明らかにしてゆく。

 東京は大都会だが、都政問題の報道は新聞の都内版が中心。それゆえ都政の問題点は都庁・都議会とも陰に隠れがちだった。その隙を突いたのが小泉元総理ゆずりの「小池劇場」だったというわけだ。本来“エコ五輪派”のバッハIOC会長を巧みにとりこんだ森喜朗五輪組織委会長との暗闘など、一般人の知り得ない話題を巧みに紹介。(イースト・プレス 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事