歴史作家と歴ドルが激論! 黒田官兵衛の謎、知力、魅力
2014年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公は豊臣秀吉の軍師として知られる黒田官兵衛。歴史作家の加来耕三さんと「歴ドル」の小日向えりさんが、官兵衛について語った。
小日向「とにかく先見性のある官兵衛は、男性としてもタイプです」
加来「彼は間違いなく、当時のトップレベルの軍師のひとりでしょうね。一緒に秀吉を支えた先輩格の軍師の竹中半兵衛もとても優秀ですが」
小日向「官兵衛とともに『二兵衛(にひようえ)』と呼ばれる半兵衛ですね。私、その2人の友情と関係性にはとても“萌える”んです。何となく半兵衛はクリーンな『白』、官兵衛はどちらかといえば『黒』のイメージがします」
加来「確かに半兵衛は、無欲で芸術家肌な男で『白』が似合うかな。ただ、官兵衛の『黒』はちょっと違うかな。家臣団や家族を、とても大切にした優しい男ですよ」
小日向「あっ! 確かに官兵衛は側室も持たなかったんですよね」
加来「そう。それに、戦国武将にありがちな謀略や惨殺といった逸話も少ない。調べてみても、秀吉の九州征伐の後に豊前に領土をもらった際、反乱を起こした豪族をだまし討ちにした例が一件あるぐらいなんです」