「全身がん」も悲愴感なし 樹木希林の達観に秘めた“女優魂”

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「全身がん」だったとは思えないほど、女優の樹木希林(71)は元気だ。17日もラジオ番組に出演し、現在はマネジャーも事務所も持たず、ぜんぶの仕事を自分でこなしている、なんて話をしていた。

 ギャラの交渉も「依頼が来た時点で『いくらくれんの?』ってその場で聞くのよ」とあっけらかん。17日の番組収録もスタジオまで自分で車を運転してきたという。樹木は、来月7日に行われる日本アカデミー賞授賞式の司会も務める。

「全身がんの治療は先月いったん終了したそうですが、精度の高い定位放射線治療で、危ない病変が見えなくなった状態になっているというだけでしょう」(医療ジャーナリスト)

 それにしても長い闘いだ。樹木は05年に乳がんが見つかり、摘出手術を受けて無事生還したが、07年に再発。放射線治療を受けたが、10年には全身に転移。

 そして、昨年さらなる転移が発覚したというのに、悲愴(ひそう)な感じがしない。ラジオ番組でも「今が一番楽しい」としゃべっていたが、その精神力には恐れ入る。

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