主役級揃え濃厚展開…フジ「月9」のギラギラに漂う“違和感”

公開日: 更新日:

 フジテレビの看板ドラマ枠「月9」が迷走を続けている。今クールは尾野真千子(32)が主演の「極悪がんぼ」。初回(14日)は視聴率13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずだったが、月9作品としてはかなり異質だ。同名の人気コミックが原作の「裏社会エンターテインメント」。トレンディーとも恋愛とも無縁の物語なのである。

 フジは、ドラマ改革の一環で、月9を「キラキラ」から「ギラギラ」にするという。その具体化が同作になるわけだが、出演者の椎名桔平(49)は制作発表会見で「ボクにとっては『笑っていいとも!』が終わるくらいの大事件」と話していた。

■主役級がズラリ

 視聴者だって違和感を覚えている。コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「豪華なVシネマという印象でした。初回は全キャストの顔見せで、ストーリーが本格展開するのは次回からでしょうが、出る人すべてが主役級。それもぜいたくに使っていて、オダギリジョーなんてワンシーンだけです。ほかにも三浦友和小林薫仲里依紗が脇を固め、ゲストは夏菜。それでいて合法非合法なんでもありのカネにまつわるストーリーで、ミナミの帝王の竹内力までいるのです。これが月9なの? という感じでした」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗