「さいはてにて」主演の永作博美 プライベートも珈琲にハマる

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 映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」で、焙煎珈琲店の女主人を演じた永作博美さん(44)。一昨年、撮影現場で珈琲の奥深さを体験して以来、私生活でも珈琲にドップリ。

 11年前、「さいはてにて」のプロデューサーは雑誌の記事に目を留めた。奥能登の海辺で焙煎珈琲店を営む女主人のもとに人々が集う光景について書いたものだ。

 店名は「二三味珈琲」。切り盛りするのは二三味葉子さん。その魅力的な人柄そのままの珈琲が人に出会いをもたらす――プロデューサーは長年企画を温め、オリジナルストーリーを映画化した。メガホンは台湾のチアン・ショウチョン監督。主演は「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した永作さんだ。

 それまでは「珈琲はどれも同じ」と思っていたそうで、こだわりがなかった。モデルになった二三味さんは年間9トンもの珈琲をひく、伝説的な女主人。豆の選び方から焙煎、珈琲を抽出していくところまで、プロの作業を間近で見て、舌で確かめる作業に没頭した。

「クランクインした日からです。珈琲熱にうなされ始めたのは。1年以上たった今もハマっている。出会いは必然だったのかも。二三味さんと珈琲の入れ比べをしてみたんですが、まったく違う味。びっくりしました。同じ環境で同じ豆を使ったのにですよ。私が入れたのはサラッサラ、二三味さんが入れたのは深みもコクもある。『何でこんなに違うんだろう』とつぶやいたら、『愛が足りない』と言われました(笑い)」

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