6畳一間に家族7人… 歌手・中村美津子が語る“壮絶”幼少期

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 NHK紅白歌合戦の常連組の中村美律子さん(64)。今年も2月にシングル「潮騒」をリリースするなど人気は根強いが、「河内おとこ節」がヒットするまではハンパじゃない苦労の連続だった。なかでも、幼少期は貧しく悲しい思い出が――。

■小学2年生のときから新聞売り

 貧しかったのは、やっぱり子供の頃ですね。
 両親は東大阪市の銭湯に住み込みで働いていた。オトーチャンはボイラーマンでオカーチャンは脱衣場で子供の世話をしたり、お掃除をしたり。私と3つ上の姉、2つ下の妹、4つ下の弟、9つ下の妹を合わせた7人家族で、銭湯の裏の6畳一間に住んでいたんです。

 オトーチャンとオカーチャンが毎月いくらもらってたかって? そりゃ相当安かったんでしょうねぇ。姉も私も小学生の時から新聞売ってましたもん。

 小学校2年生のときから、近鉄の瓢箪山駅の前に机を置いて新聞を並べ、電車に乗って通勤しはる人とかに売ってたんです。始発の電車に合わせて毎朝5時起き。子供やから寝坊したらアカンというんで新聞屋のオッチャンが毎朝迎えに来て、私と姉を単車の後ろに積んで行くんです。冬は寒いし、真っ暗やし、雨降ったら傘さして。何でウチらだけこんなことをせなあかんのやろって思てました。

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