俳優やアイドルを続々起用 “戦後70年特番”への関心度は?

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 松嶋菜々子が久しぶりにテレビに登場した「レッドクロス~女たちの赤紙」(TBS系)は先週の土日2夜連続の大作だった。松嶋は「ひめゆりの塔」のような従軍看護婦の役。ただし、送られた戦場が“満州”だったことで、過去の戦争ドラマの映画と違う視点を取り込み、興味深かった(もちろん事実を基にしている)。

 ソ連侵攻で行方知れずになっていた息子の写真を見せられ、「私の息子です。生きていたんですね……連れていってください!」と涙ながらに訴える後半は見応えあった。視聴率は振るわなかったものの、中国、日本のいろんな立場から捉える多角的なストーリー展開はよかった。

 この「レッドクロス」などを皮切りに、来週は戦争スペシャルドラマが目白押しだ。10日(月)の「一番電車が走った」(NHK)は阿部寛広島電鉄の課長を演じ、原爆投下から3日後に路面電車が走る奇跡の物語。16日(日)の「妻と飛んだ特攻兵」(テレビ朝日系)は堀北真希成宮寛貴が夫婦役で、“今までの戦争ものとは違う切り口”らしい。

 ドラマだけではない。「NHKスペシャル」は「きのこ雲の下で何が起きていたのか」や「カラーで見る太平洋戦争」など、戦時下の秘蔵映像や新たに発掘された資料テープを基に戦争ドキュメンタリーを連発だ。

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