柊子 ヒロイン抜擢も謙虚な覚悟「自分はひょっとこ顔」

公開日: 更新日:

 まさに「朝ドラ」ドリーム――。15年上半期のNHK朝ドラ「まれ」でヒロインの“いびり”役として抜群の存在感を見せた女優の柊子(24)が、時代劇のヒロインに大抜擢だ。静かに、謙虚に、自身に問いかけるように「いま」を語った。

■女優として最も感じているのは「覚悟」

 11月中旬、日光での撮影現場にお邪魔した。BSジャパン開局15周年特別企画 火曜スペシャル「山本周五郎人情時代劇」第9話の「しじみ河岸」(2016年2月2日夜9時~)のクランクイン初日。カメラの前に立った彼女は、むっつり顔の「陶子サン」の面影は消え、生き惑う長屋の娘の表情になっていた。

「お絹さんという女性が抱えている悲哀はひと言では表せない。私が120%演じ切るなんてことは到底考えられません。ただ、お絹さんに初めて会ったのは原作であり、その時の自分の心の動きを大事にしようと思い、台本とあわせて小説も常に持ち歩いています」

 朝ドラ出演以降、街で声をかけられるようになったという。女優として着実に階段を上り始めたいま、最も感じているのは「『覚悟』です。朝ドラの役をいただき、激動の一年でしたが、自分が大事にしなければならないのは、やっぱり、お芝居。先輩の役者の方々に交じって演技をするのは正直逃げ出したくなることも……。普段の私はネガティブな発言も多くなりがちなんですが、でももう、ぬるいことは言ってられないなって」。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終