主演映画が大健闘 “最後の砦”佐々木蔵之介はなぜ受ける?

公開日: 更新日:

「シン・ゴジラ」や「君の名は。」といった大型ムービーが快進撃を続ける中で、「まさかの大健闘」(映画関係者)を見せている一本がこれ。10日に公開した「超高速!参勤交代 リターンズ」(松竹系、本木克英監督)だ。

 2年前の第1作が時代劇では驚異の興行収入15.5億円を叩き出し、“超高速”で続編決定。2作目はコケるというジンクスをはねのけ、「オープニング2日間の興収は微増の2億800万円、ある映画館では前作比120%の稼働率をマークしている。2本のヒット作に押されて小規模なスクリーンでの公開という悪条件でこの出だしは凄い」(映画興行関係者)と驚きの声が上がっている。

 勝因は何か。公開初日までに4度のPRイベントを行い、出演者が宣伝要員としてメディアに出まくったのも功を奏しただろう。だが、最たるは、主人公を演じる佐々木蔵之介(48)の魅力に他ならない。

 コラムニストの桧山珠美氏はこう言う。

「京都老舗の造り酒屋の次男坊にして家業を継ぐため、東京農業大学農学部に進学(のちに神戸大学農学部へ編入)したという血筋と経歴がそうさせるのでしょう。一獲千金を狙うおバカタレントが目立つ芸能界において、実にまともな感じがします。パッと見は地味なんだけれど、どことなく醸し出すインテリ臭と育ちの良さは意識高い系の女性から愛されるキャラクター。舞台出身だけに芝居の素地はしっかりとできていて、群像劇や脇役としてキャスティングされることが多かった中で、主演ドラマ『ハンチョウ』がシリーズ化され、大ヒットとなった。そのまま主演俳優一本でいくのかと思いきや、いまだに端役も多い。そういう仕事の選び方も、分かる人には分かるというファン心理をくすぐるんだと思います」

 独身大物俳優の一角を占めるが、福山雅治(47)は女優・吹石一恵と、西島秀俊(45)は“プロ彼女”と、いずれもひと回り以上、年下の美女との結婚で人気の下落に悩んだ。佐々木は最後の砦として、作品同様、嫁選びもどうぞ慎重に。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”