二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

映画「SCOOP」は不調…福山雅治“大胆イメチェン”は吉か

公開日: 更新日:

 アニメ映画「君の名は。」が興行成績150億円を突破。話題になっているが、やはり口コミ効果によるところが大きい。邦画は前宣伝に力を入れる傾向が強い。普段はテレビに出ない俳優も「宣伝のため」と出演するが、前宣伝は観客動員の初速スピードを増す効果はあっても、最終的な成績にはつながらない。ヘタすれば「宣伝倒れ」になる。

 やはり「面白い」と「つまらない」の口コミの差がそのまま成績の差につながる。「君の名は。」のヒットで影が薄くなっているが、公開中の「SCOOP!」でも主演の福山雅治(47)は積極的に宣伝活動をしていたが、成績的には伸び悩んでいるようだ。「口コミ」も特に際立った感想を聞かない。

 私見だが、写真誌の舞台裏を描いた作品として、虚実織り交ぜ面白い部分もあったが、スクープ写真をどう撮るかに重きを置いて、相手との取材交渉に欠けていた。「金や権力で握りつぶそうとする」などエピソードには事欠かない。ベッキー不倫を否定した後、次々と証拠が出てきたように舞台裏も描けば、さらに説得力は増したと思う。

 そして、主演の福山――。日頃は撮られる側として私生活を隠し続けてきた福山が逆に撮る側の役。福山の役者としての今後を占う意味でも注目されていた。福山は昨年秋、女優の吹石一恵(34)と結婚後、今春の主演ドラマは大コケ。リオ五輪でもテレ朝のスペシャルサポーターとして登場していたが「餅は餅屋」。松岡修造にはかなわず、存在感は薄かった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う