金村義明さんは封印したい…横綱との“出世酒”で7升空に

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 近鉄バファローズ(現オリックス・バファローズ)の「いてまえ打線」の中軸として活躍し、その後、中日西武と移籍。引退後は漫談のような野球解説で人気の金村義明さん(53)。豪放磊落な明るいキャラクター同様に酒も豪快だ。

  ◇  ◇  ◇

 野球と酒。両方の師匠いうたら、近鉄、オリックスで監督をされた仰木彬さん(故人)やろね。

 僕は夏の甲子園の優勝投手やったんですが、近鉄に入団してから内野手に転向したんです。当然、守備はいまひとつ。それでその頃、守備走塁コーチやった仰木さんに1年目の秋季キャンプの時にマンツーマンで、死ぬかと思うほどノックを浴びる特訓を受けました。その基礎があったから、後々一軍に定着できるようになったんです。

 仰木さん、酒はダンディーでしたよ。強い上に飲み方が豪快で粋なんですね。一緒に朝まで飲んでも、翌日に試合があれば、選手より早く球場に来てカッパ着込んで、外野のフェンス沿いを黙々とランニングして、汗とともにアルコールを流してました。それは監督に就任してからも同じ。しかも、単にアルコールを抜くためだけやないんです。サングラス越しにちゃーんと各選手の調子をチェックしてデータ収集してるんですね。名将といわれる人はそれなりの努力も怠らないものですわ。

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