森暢平
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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「ゴゴスマ」が小室圭さん母子の金銭問題を45分も放送することに意味があるのか

公開日: 更新日:

 小室圭さん(30)の母親の金銭トラブルについて、母親の元婚約者のコメントが発表された。これを受けて、テレビ各局のワイドショーはまたこの問題を取り上げた。なかでもしつこさを感じたのは、45分もの枠を使って私人間の金銭問題をなお放送するTBS系(CBC制作)の「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」(10月11日放送)である。いったい、この段階で金銭トラブルを取り上げるのに何の意味があるのだろうか。

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 メディアがこれまでこの問題を取り上げてきたのは、小室家がいかに眞子さま(29)の相手家族として相応しくないかを批判するためである。元婚約者への対応がいかに冷酷であるかを延々と批判してきた。「ゴゴスマ」も、そうした番組の1つであった。

 ところが、小室さんへの「誹謗中傷」が社会的な問題になって、テレビ局は小室さんや母親へのあからさまな批判をしなくなった。小室家批判と切り離して、純粋に金銭トラブルだけを放送したというわけだ。しかし、私人間の金銭トラブルだけなら、どのような公益性・公共性があるのだろうか。

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