小久保監督はやる気満々も…「侍ジャパン」のお寒い現実

公開日: 更新日:

「今のトップを頭に置いている」

 野球日本代表の小久保裕紀監督(42)がこう言った。22日に開かれた「侍ジャパン」のスタッフ会議に出席。11月に開催予定の強化試合に、トップ選手を集めて臨む意向を示した。

 昨秋の台湾との強化試合は若手主体で戦った。が、「次は本番に近いメンバーになる」と小久保監督。2月1日からは、12球団の春季キャンプに足を運び、チーム編成を固めると意気込んだ。

「本人はヤル気満々とはいえ、問題は周囲の協力体制。なにしろ、次の第4回WBCは3年後の2017年ですからね。各球団も選手も、まだ現実として意識していない。若手主体で臨まざるを得なかった昨秋の台湾戦がまさにそうで、各球団から出場可能選手のリストを提出してもらったが、中には一軍経験者をひとりも推薦しなかった球団もあったくらい。この日のスタッフ会議も出席したのは小久保監督と侍ジャパンの事務方だけ。コーチ陣は秋の台湾戦のみで解散し、11月の強化試合の前に改めて人選して招聘(しょうへい)することになっている。そのコーチ陣も強化試合のギャラは日給制で、金額は1日3万円とか5万円といわれているから、なり手を探すのに四苦八苦するでしょうからね」(球界関係者)

 サッカーと違って、野球の日本代表が盛り上がるのはWBC本番だけというのが現状。ユニホームの盗難騒ぎくらいしか話題にならないのでは、小久保監督もむなしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗