今夜NZ戦 注目はポスト長谷部、内田めぐる“覇権”争い
4日は「ブラジルW杯開幕戦(6月12日)までジャスト100日」のメモリアルデー。5日のニュージーランド(NZ)戦に臨む日本代表はMF本田圭佑(27)、DF酒井高徳(22)、GK川島永嗣(30)が欧州から合流。午後4時半からの練習で汗を流した。
今回、ザッケローニ監督は“飛車角落ち”メンバーで戦わざるを得ない。主将MF長谷部誠(30)とDF内田篤人(25)が故障で戦列を離れ、特に復帰まで2カ月かかる長谷部は「W杯本番でプレーできるか不透明」(サッカー専門誌記者)という状態。つまり、主軸組が外れたNZ戦は、控え組にとって主軸を追い落とす千載一遇のチャンスなのだ。
サッカージャーナリストの六川亨氏が「切羽詰まっていた昨年12月のオランダ戦(2―2)、ベルギー戦(3―2)の前と状況が似ている」と続ける。
「ザッケローニ監督は選手起用、采配ともにオーソドックスなタイプです。ところが昨年10月の欧州遠征2連敗でシリに火が付き、オランダ戦、ベルギー戦ともMF山口蛍がボランチで先発。オランダ戦では大黒柱MF遠藤とペアを組んだ。あとベルギー戦では左SBに酒井高が、右SBに酒井宏が先発起用され、フレッシュなメンバーが強豪と互角の戦いを見せた。ケガの功名ですが、ポスト長谷部、内田に誰が名乗りを上げるのか?非常に興味深いところです」