五輪5大会連続出場のモーグル上村愛子が引退
女子モーグルで5大会連続五輪出場の上村愛子(34)が引退すると、所属先の北野建設が発表した。26日から行われる長野県白馬での全日本選手権が、現役最後の競技。
上村は18歳で、98年の長野五輪に出場し、7位入賞を果たした。その後、五輪出場を重ねるたび6位、5位、4位と順位を上げたが、先月のソチ五輪では4位に終わっていた。
2007年~08年シーズンにはワールドカップ種目別優勝を果たし、09年世界選手権では2冠に輝いたものの、悲願の五輪ではメダルに届かなかった。
10年のバンクーバー五輪で4位に終わり、あと一歩で表彰台に上がれなかったときは、「なんで一段一段なんだろう」と涙を浮かべたが、ソチの4位のときは「さわやかな気持ち」と力を出し切り、満足そうな表情を浮かべた。
女子選手の冬季五輪5大会連続出場は、同じモーグルの里谷多英と並んで最多(男子は葛西紀明の7回)。全日本選手権のあと、地元長野で所属する北野建設スキー部の今季の報告会が行われ、そこで正式に現役引退が表明される。
夫でアルペンスキー選手の皆川賢太郎(36)も、今年1月に今季限りでの引退を表明している。