いよいよ本拠地デビュー 田中将大にのしかかるNYの期待
「いよいよヤンキースタジアムで投げるので楽しみです」――。
ヤンキース・田中将大(25)が、日本時間10日に控えたオリオールズ戦での本拠地デビューを前に、興奮を隠さなかった。
この日は翌日の登板に備えて、キャッチボールやランニングなど軽めのメニューで調整。練習後に日米の報道陣に囲まれると、「(7日の本拠地開幕戦では)本拠地の雰囲気を感じていました。ホームの感覚を味わえました」と話した。
本拠地初戦のセレモニーでは選手紹介の際、「マサヒロ・タナカ」とコールされると、ヤンキースタジアムのファンから盛大な拍手で迎えられた。今季限りで引退を表明している主将ジーターに次ぐ、声援の多さだった。
温かい歓迎を受けただけに、「ニューヨークのたくさんのファンに見てもらえるし、応援してもらえる機会でもある。初めて見る方もいると思うので、いい投球をしたいです」と好投を誓った。
ヤンキースファンが田中に好意的なのは、期待の表れにほかならない。新人選手を温かく迎え入れるファン気質があるものの、期待を裏切った時の反動は大きい。結果を残せなければ、地元メディアやファンから、手のひら返しで容赦のないバッシングやブーイングを浴びる。
田中がニューヨークのファンに認められるかどうかは、今後の働き次第だ。