シリーズ幕切れの“真相”…阪神・西岡の「守備妨害」に伏線あり

公開日: 更新日:

「ちょっと待て! どうしていまのがアウトなんだ!」

 ソフトバンクナインがハイタッチで歓喜の輪をつくる中、血相を変えて審判に猛抗議しているのは阪神の和田監督だ。

 1点を追う九回1死満塁の大チャンス。打者・西岡の一ゴロで一塁手・明石がバックホーム。本塁封殺で2アウトになったが、和田監督が声を荒らげたのは次のプレーのジャッジに対してだ。

 併殺を狙った捕手・細川の一塁送球が打者走者の西岡に当たり、塁上の走者2人が生還。この時点で一瞬、阪神が逆転したかに思われた。

 ところが、西岡がファウルラインの内側を走ったと見なされ、「守備妨害」で試合終了。この判定に和田監督や西岡が怒りを爆発させたのだ。ビデオでも西岡がファウルラインの内側を走るシーンがはっきり映っており、判定が覆るはずもなかった。

「守備妨害」での幕切れとはなんとも締まらないが、そもそも西岡は、制球が定まらずに3四球でアップアップだったソフトバンク守護神のサファテに対し、2ボールから高めのボール気味の球に手を出してファウルを打った。これが間違いの始まりだった。

 大舞台ほどリラックスするともっぱらの西岡は、シリーズ開幕前には「緊張感が最大の集中力を生んでくれる」と語っていた。結果論とはいえ、もう少し冷静に3球目を見送っていれば、最悪の結果にはならなかったかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず