GPファイナル男子SP 羽生結弦が今季最高点で首位発進
ソチ五輪金メダリストが久々に会心の滑りを見せた。
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(スペイン・バルセロナ)2日目は12日(日本時間13日)、男子ショートプログラム(SP)を行い、羽生結弦(20)が今季最高の94.08点で首位に立ち、連覇に向けて好スタートを切った。3季連続出場で初の表彰台を狙う町田樹(24)が87.82点で2位に入り、マキシム・コフトゥン(ロシア)が87.02点で3位につけた。初のGPファイナルのリンクを踏んだ無良崇人(23)は78.35点で6位と出遅れた。
羽生は今季初戦となった11月の中国杯での負傷で、懸念された調整不足はほとんど感じさせなかった。冒頭の4回転トーループを完璧に決めて勢いに乗ると終始、安定した滑りを見せた。終盤の連続ジャンプで着氷が乱れて転倒したものの「(コンディションを)考えずに集中できたのは幸せ。久しぶりに笑顔で終えられた」と本人も納得の演技だった。
負傷後2戦目の実戦にも「体力はあったし、息切れすることもほとんどなかった」と好調をアピール。持ち前の表現力も取り戻し「久々に体で曲を感じながら滑ることができた。気持ちよく最後まで滑れた。きょうは滑っていて幸せだった」と明るい表情で話した。