錦織だけじゃない グランドスラム出場選手の“王様待遇”

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 錦織圭(25=世界ランク5位)の活躍によって、初めてテニスの試合をじっくりとテレビ観戦したというファンは少なくないだろう。

 現在行われている全豪オープンを見ていると、選手はまるで召し使いが付いている王様のようだ。コートでは機敏に動くボールボーイがいるので、卓球選手のようにガッツポーズしながら地面を転々とする球を拾うこともない。

 タオルやドリンクの受け渡しも完璧で、ベンチに座れば訓練されたコート係がセットされている。ラケット交換の際にはラケットを覆っているビニールまで外してくれる。ガットの張り替えが必要なら、走って対応してくれる。

 全豪、全仏、ウィンブルドン、全米といったグランドスラム(4大大会)は、出場するだけで名誉なこと。選手はコートの外でも至れり尽くせりだ。現地で取材するテニスジャーナリストの塚越亘氏が言う。

「男子のプロテニスツアーを運営するATPは、昨年までメルセデス・ベンツがオフィシャルスポンサーでした。そのため、自動車メーカーがスポンサーに付いていない大会ではベンツが選手の送迎車でした。全豪の場合は、大会公式スポンサーである韓国自動車メーカーのKIAの車両を使っています」

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