「松坂はさらし者」 ソフトB佐藤コーチの指導に権藤博氏怒り

公開日: 更新日:

【連載「権藤博の流儀」第22回】

 松坂大輔の心中はいかばかりか。私だったら、ふざけるな! と頭にくる。

 コーチの仕事はまず、選手を「見る」ことだ。ジッと観察し、選手の長所、短所を理解する。併せて、投手でいえば、良い状態のときの投球フォームと悪い状態のときのフォームを把握する。そして、選手が何か壁や障害にぶち当たって困っているときに、そっと手を差し伸べる。コーチの本質は添え木であり、黒子。そのためにまず、選手を「見る」のだ。

 あくまでシーズンに向けた準備段階の春季キャンプは、特にそうでなくてはいけない。選手がどういうオフを過ごし、どういう鍛錬を積んできたか、その状態を把握するのが先決で、教え魔のコーチが少なくない日本ですら、最近は新人選手にだっていきなり手取り足取りの指導をする監督、コーチは減ってきた。

 それを、松坂がやられた。プロで16年のキャリアがあり、日本で108勝、メジャーで56勝を挙げている「平成の怪物」に、キャンプ5日目、実質初めてのブルペン入りという段階で何を教える必要があるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず