3度目4連敗の最下位オリックス 緊急補強が招く“負の連鎖”

公開日: 更新日:

 リーグ最下位・オリックスの迷走が止まらない。

 12日の楽天戦はサヨナラ負け。開幕から15試合を消化して早くも3度目の4連敗を喫した。球団内には早くも「緊急補強」の声があがっているというが、そんなことをしても「負の連鎖」が加速するだけではないか。

 オリックスは現在、エースの金子を筆頭に、守護神の平野佳、中継ぎの岸田、比嘉、ブランコ、ヘルマンら故障者が続出中。戦力が整っていないのだから、球団は手っ取り早く外国人選手を獲得して穴を埋めたいのかもしれない。

 しかし、オフの大型補強によって、チームは開幕から戦力が有り余っていたはず。外国人選手に至ってはすでに6人も支配下登録されている。現時点で故障者が続出しているとはいえ、これ以上助っ人を獲得したら、余剰人員が増えるばかりか、他の助っ人、若手のやる気も削ぐことになりかねない。

 今やるべきことは、もう一度戦力、戦略を見直すこと。例えば名前だけで結果を残さない主力の起用法を再考するとか、荒治療を施すとか。目指す方面はむしろ「補強」の逆だろう。

 森脇監督は試合後、五回途中までに計5四球を与える不甲斐ない投球を見せた新人左腕・山崎福について「もっと自分自身を信じてほしい」と話したが、その言葉は開幕直後なのにアタフタする監督自身にも当てはまる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”