ソフトB今宮が1号ソロで貢献も 「信頼回復」へ待ったなし
「つなぎの男」がチームを勝利に導いた。
19日のロッテ戦、ソフトバンクの今宮健太(23)が1点リードの七回に1号ソロ。腕を畳んで内角の直球を引っ張ると、打球は左翼スタンドへ飛び込んだ。結果としてこの1点がものをいってソフトバンクは逃げ切り、2カード連続勝ち越しを決めた。
ヒーローインタビューでは「たまたまです。もっともっと打てるように、試合に勝てるように頑張ります」と笑顔を見せた今宮。しかし、たった1本のホームランでチャラにできるほど、失った信頼は小さくない。
堅実な遊撃守備と小技で不動の遊撃手だったのは昨季まで。今季はここまで打率.153、1打点。出塁率はたったの.167だ。18日は1イニング7失点のきっかけとなる失策を犯し、チームの敗因をつくった。8日には13年以来となる2年ぶりのスタメン落ちも経験。肝心の守備も不安定とあって、首脳陣も苦い顔をすることしきりなのだ。
「まだまだ本調子じゃない」と話すのは藤井チーフ打撃コーチだ。この日は本塁打の次の打席、1死一、二塁の場面で大振りした後に見逃し三振。藤井コーチが言う。