日本人王者の「世界統一戦」 ボクシング団体大歓迎のカラクリ

公開日: 更新日:

 興行的にも盛り上がるのは間違いない。

 9日にWBAバンタム級王者のマクドネルに判定負けした亀田家三男の和毅。11日に亀田陣営が両者の再戦を発表した。世界戦直後に他の対戦を挟まないダイレクトリマッチは異例のことだが、それより気になるのが長男興毅(28)の試合。7月にWBAスーパーフライ級王者河野公平(34)との対戦が決定済み。同級2位の亀田がベルトに挑むことになる。

 この2人に限らず、今後は日本人同士の世界戦、世界統一戦が増える兆候がある。

 6日にV10を達成したWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(35)に対し、WBC同級王者の三浦隆司(30)は、「(統一戦の)準備は出来ている」と豪語。

 WBC前フライ級王者の八重樫東(32)はWBA世界フライ級王者の井岡一翔(26)について「再戦をお願いしたい」と話している。両者は12年に初めて日本人同士の世界統一戦を行った因縁がある。

 現在、軽量級を中心に4団体合わせて日本人の世界王者は8人。それぞれがぶつかり合うのは避けられない。これを歓迎するのが各ボクシング団体だ。プロモーターが各団体に支払う世界戦の承認料は総ファイトマネーの数%。試合の規模や注目度が大きいほど跳ね上がるシステムだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮