「怒られていないから…」デーブ監督が若い世代“絶賛”の理由
いつの時代も、「今どきの若者は……」は愚痴の常套句。特に近年はゆとり教育を毛嫌いし、「あんな教育で育ったヤツラは使えない」と言う昭和生まれも多い。
そんな中、「いや、今の若い選手は凄い」と言うのが、楽天の大久保博元監督(48)だ。
楽天では高卒2年目の松井裕樹(19)が今季からストッパーに定着。21試合で11セーブを挙げ、防御率0.33。わずか1失点しかしていない。他球団でも打率.280、9本塁打、28打点と活躍する西武の森友哉(19)は同じく高卒2年目。日本ハムの高卒4年目、近藤健介(21)はもっか、リーグ5位の打率.325だ。
大久保監督が言う。
「俺らの世代は怒られながら育った。でも、今の子は怒られてないでしょ」
普通なら、ここで「だからダメなんだ」と続きそうなものだが、大久保監督は「だからいいんだよ」と、こう続ける。
「コラッ! って怒られるとビクッ! となって思考停止しちゃうんだよ。それが続くと、怒鳴られただけで何も考えられなくなる。そこに大人が『あれをしろ、これをやれ』と言ってくる。でも、今の子は怒られてないからこそ、最初から自分の頭で『何をすればいいのか』と考えることが出来る。ウチの松井裕も(試合中の)修正能力が高いけど、そういった理由もあるんじゃないかな。よく『今の子は……』なんて言う人もいるけど、俺はそうは思わないな。ゆとり教育も決して悪いことばかりではないよ」