深刻貧打の巨人 苦肉の打開策は昨年失敗の「先発5人制」

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 06年に並ぶ最低順位の11位で交流戦を終えた巨人。60試合以上消化して「貯金2の首位」はプロ野球史上初の珍事である。そんな中、原辰徳監督(56)がひとつの決断を下すことになった。開幕から基本的に6人で回してきた先発投手を、リーグ戦が再開する19日の中日戦から5人に減らすというものだ。

 チーム打率.238はリーグワースト2位。何をやっても貧打が解消されないなら、計算できる投手にちぎっては投げてもらう――。そんな作戦だ。あるチーム関係者がこう言う。

「阿部、村田、片岡など故障者が続出する中、原監督は“男”が出てこいと、坂口や辻といった若手を起爆剤にしようとしたけど、ぱっとしなかった。4月後半に加入したフランシスコは背中が痛いと二軍の練習に出たり出なかったりの“不良債権”。日本ハムとのトレードで放出した矢野がいきなり打ちまくっているのも皮肉。打線は万策尽きた感がある。だったら、先発投手を精鋭だけにしてフル回転させようという指揮官の方針。1勝3敗、防御率3・26の大竹を外して菅野、杉内、高木勇、ポレダ、マイコラスの5人で回す。中5日で投げることになる先発陣の負担を減らすため、しわ寄せは中継ぎ陣にもきそうですが」

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