甲子園“激戦区”も今は昔…神奈川県予選レベルダウンの正体

公開日: 更新日:

「神奈川県が高校野球激戦区と呼ばれたのは、つい最近までですよ」

 こう話すのは神奈川県の高野連関係者。かつては横浜高校を筆頭に、東海大相模、慶応、桐蔭、横浜隼人などの強豪校がひしめいていたが……。

「確かに激戦は繰り広げられていますが、果たしてレベルが高いかどうか……。ひとつは横浜高校のレベルダウン。剛腕の小倉部長が退部し、渡辺監督も今季限り。だから、選手集めも昔のようにはいっていない。神奈川県の強豪校は『打倒横浜』を掲げて追いつけ追い越せと切磋琢磨してきただけに、肝心の目標が凋落してはそうした相乗効果も落ちてきています」

 理由はもうひとつある。

「東海大相模の1強になりつつあるからです。選手集めにはカネがかかる。打倒横浜時代は何とか頑張っていた周辺高校も、東海大相模を倒すだけの体力はもうない。県内の中学生も、『甲子園に出るなら東海大相模。進学できなけりゃ他県の高校に行く』という子が多い」(前出の高野連関係者)

 神奈川県で期待していいのは東海大相模が出てきたときだけか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗