緒方監督の秘蔵っ子殊勲 広島・野間はレギュラーへ半歩前進

公開日: 更新日:

「きれいなヒットではなかったですが、自分らしさが出ていたと思う」

 4日の阪神戦の七回1死一、三塁。途中出場のドラフト1位・野間峻祥(中部学院大)が安藤からボテボテの適時内野安打を放ってこれが決勝点となり、3位阪神に2.5ゲーム差に詰め寄った。

 昨年のドラフトでは、緒方監督の強い推薦もあり、有原航平(早大)の外れ1位で入団。中部地区担当スカウトの多くが「脚力と肩は抜群。守備、走塁だけなら、プロですぐにレギュラーになれる」と言うほど、評価が高かった。

 緒方監督が入団当初につけていた背番号「37」を背負い、これまで開幕から二軍落ちが一度もないのは、それだけ期待が大きいということだろう。

 ただ、即戦力のドラ1としては、少し物足りない。今季は代走、守備での途中出場が大半。全84試合中、スタメン出場は23試合。外野には中堅レギュラーの丸に加え、ロサリオ、エルドレッド、グスマン、シアーホルツと助っ人勢が控えている。層が厚い外野でレギュラーを取るには、打率.252、1本塁打、9打点にとどまる打撃力に磨きをかける必要がある。地元紙では、「スタメンで活躍して欲しい。そのために二軍経験を積ませるべき」との熱烈なファンの意見が掲載されたこともある。ひとまずこの日の活躍で、ファンも留飲を下げたことだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗