あの田中角栄を指導 99歳現役最年長プロ語る「長寿の秘訣」

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 1916(大正5)年10月生まれ。来月99歳になる現役最年長プロゴルファーが内田棟さん。「ケサゴン」の愛称で親しまれた88年シニアツアー初代賞金王、内田袈裟彦プロ(故人)の父である。

 内田プロの公式競技の出場は、2012年日本プロゴルフゴールドシニア選手権関東予選が最後だが、今も自宅の庭で毎日ボールを打つ。家の中ではエアロバイクをこぎ、足踏み健康器具で体を動かしている。

■55歳でプロにトライし一発合格

 内田プロがゴルフに接したのは大正15年、10歳の時だ。

「小遣い稼ぎのため旧軽井沢ゴルフクラブでキャディーのアルバイトを始めたのです。その頃、器用な先輩に連れられて山へ行き、L字形の枝を数十本とってきて、鉈で削ってロフトをつけてクラブも作った。クラブは売っていましたが高くて買えなかった。小学6年の時に旧軽井沢のスポーツ店に行ったら、5番アイアン1本は、米1俵とほぼ同額(約11円)でした」

 20歳で軍隊に入り、29歳の年に終戦を迎えた。台湾・高雄から帰国し、名門・軽井沢ゴルフ倶楽部(以下=GC)に勤務。コース整備を担当する間に、プロのスイングを見てゴルフの腕を上げていった。

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