疑わしい本気度 「賭博巨人」なぜ全選手の携帯を調べないのか

公開日: 更新日:

「厳しい状況になっているのはご承知の通り。それをはね返せるように。皆の取り組み方が見られている」

 巨人の堤辰佳ゼネラルマネジャー(GM)は、23日に始まった秋季練習で、主力選手らにこう訓示したが、「取り組み方が見られている」のは球団の方である。

 野球賭博を調査する日本野球機構(NPB)の調査委員会の中間報告によれば、3選手(福田聡志、笠原将生、松本竜也)ともメールを削除していたが、それらを再現し、新たな関与が明らかになったという。

 巨人は6日に全選手、首脳陣、職員を対象にヒアリングを開始した。その際、笠原と松本は野球賭博を含めた賭博行為、賭博常習者との金品授受などを否定していたから、内部調査やヒアリングの甘さを指摘する声が相次いだのは当然だ。

 そもそも「野球賭博をやったか」「賭博をやっている人を知っているか」と聞かれて、正直に答える者などまずいない。

 2010年から相撲界を揺るがせた野球賭博と八百長問題の時も、決め手になったのは力士の携帯のメール復元だった。中には「携帯は妻が踏んで壊した」と、つまらない嘘をいって提出を拒んだ者もいたが、やましいことをやってる者は携帯を調べられるのが一番困るのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”