HSBC欠場に数々御託 池田勇太は“口先男”か本物かの正念場

公開日: 更新日:

【平和PGMチャンピオンシップ】

 額面通りに受け取るゴルフファンは一人もいないはずだ。

 現在、国内賞金ランク2位で「WGC-HSBC選手権」の出場権を辞退して、国内大会でシコシコプレーしている池田勇太(29)のことである。

 池田は海外大会の欠場理由を一切明らかにしなかったが、4日になって「どうしてもこの大会に出たかった」「自分もぜひ、(大会初開催となる)このコースでプレーしたかった」「賞金王レースを面白くしたい」と言いだした。

 しかし、どれもこれもこじつけにしか聞こえない。というのも池田は09年から4年連続でHSBCに出場しているが、成績はさっぱりで13年以降は出場機会すらなし。わざわざ中国まで出掛けたところで、好成績を挙げるだけの自信がないのかもしれない。

 また賞金ランク首位の金庚泰(29)との差は約7500万円。HSBCに出場中の金が不在の間、池田が優勝して賞金を積み上げたとしても、まだ3500万円の開きがある。今大会を入れて、今季男子ツアーは残り5試合。今季1勝の池田が、同5勝の金をひっくり返せるとは到底思えない。世界のトッププロが集まる舞台で通用するわけがないから、自ら「レベルの低い日本でやるしかありません」と言っているようなものだ。

 その池田は初日、3バーディー、1ボギーと、首位と5打差の18位タイ。大会前は「優勝だけを目指す」と威勢は良かったが、大口を叩くなら優勝して賞金タイトルを取ってみろよ、である。口先男で終わるかどうかの正念場に立たされているということを、池田は自覚すべきだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗