国内ゴルフ大会のルール軽視 全米OP“珍事”で浮き彫りに

公開日: 更新日:

 D・ジョンソンのペナルティー裁定が物議をかもした今年の全米オープンゴルフ。最終日の5番で、ジョンソンがパーパットを打つ前にボールがわずかに動いた件は、テレビを見ている視聴者からも問い合わせがあったという。この時は、ジョンソンが競技委員を呼んで状況を説明し、その場は「問題なし」との裁定を下された。ところが、録画を見た別の競技委員から12番のティーインググラウンド上で「ボールが動いた原因は不明なので終了後に確認する」と言われ「処分保留」のままプレーを続けた。優勝争いをしていながら、罰の有無が未定のままプレーを続けるのは気分が悪いし、集中力を欠く選手もいるだろう。結局ジョンソンはホールアウト後、「パターをグリーンに付けた直後にボールが動いた。それが原因とするのが妥当」とされ、1罰打を科された。

 遅すぎるペナルティーは優勝に影響がなかったことで事なきを得たが、大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)は20日、裁定が遅れたことをジョンソンと観客に謝罪した。

 それにしても、今回の一件で、グリーン上でボールが動いた時のルールを初めて知ったというゴルファーも多いのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗