U-18アジア選手権ではっきり 野球が五輪に向かない理由

公開日: 更新日:

 見るも無残だった。

 1日に行われたU―18アジア選手権。日本はインドネシア相手に、35対0で五回コールド勝ち。先発の藤嶋(東邦)が参考記録ながら完全試合を達成すれば、打線も22安打の猛攻だった。

 インドネシアは、攻守で野球の体をなしていなかった。去る30日に対戦した香港にしてもそうだ。アジア大会といっても実質的には日本、韓国、台湾に中国を加えた「四つ巴」の戦いである。

 アジアは世界の中で、比較的野球が盛んな地域といわれている。インドネシアなどの国では野球は発展途上とはいえ、未来を背負う高校生がこの状態では先行きは暗い。

 たとえば中国においても、野球はいつまでたってもマイナースポーツから脱することができないのが現状だ。MLBは13億人市場の中国は放映権料が見込めるとあって、多額の投資を行ってきた。09年に江蘇省にアカデミーを設置する以前からスカウトを派遣。昨年はアカデミー出身の許桂源がオリオールズとマイナー契約を結び、中国人初のMLB所属選手となった。それでも野球に対する国民の注目度はまだまだ低い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”