西武・岸争奪で先手 楽天星野氏の“口説き”に他球団尻込み

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「4年最大16億円!」3日付のスポーツ新聞で、景気の良い数字が躍った。

 2日、海外FA権の行使を表明した西武岸孝之(31)。これに早速、獲得の意思を示したのが楽天だ。星野球団副会長(69)がその日のうちに報道対応し、「手を挙げてくれなきゃ口説きようがない」とニンマリ。大型契約もほのめかした。

 岸は、プロ通算10年で103勝(65敗)の右腕。通算防御率も3・05と安定感は抜群だ。にもかかわらず、獲得に動きを見せているのは現状では楽天だけ。いくら岸が地元仙台出身とはいえ、これほどの先発投手はどの球団だって欲しい。確かに岸はケガに悩まされ、昨季は5勝6敗、今季も9勝7敗と満足な成績を残せなかった。加えて、年俸2億2500万円の高給も獲得のネックになっているのか。

 あるセ球団の編成担当は「星野さんがいる限りは……」と、こう続ける。

「交渉力というか話術が巧みですからね。人生経験の浅い野球選手をコロッといかせるくらいは朝飯前。スポーツ紙に金額まで書かせたように、メディアコントロールもお手のものです。狙ったFA選手を口説き落とすことにかけては球界随一。そこにきて球団のバックアップも万全なら、到底太刀打ちできませんよ」

 来季は、えんじ色のユニホームで決まりか。

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