また強豪校でV争い 高校ラグビー二極化深刻で先細り危機

公開日: 更新日:

 優勝候補が順当に勝ち上がった。

 5日の準決勝で東福岡(福岡)と東海大仰星(大阪第1)が、いずれも接戦を制して7日の決勝進出を決めた。東海大仰星は2大会連続5度目、東福岡は2大会ぶり6度目の頂点を目指す。決勝での両校の顔合わせは第86回(06─07年)、第91回(11─12年)に続いて3度目となる。

 近年の高校ラグビーは花園出場校はもちろん、上位進出の顔ぶれも固定化している。この10年で決勝に進出したのは先の2校以外では桐蔭学園(神奈川)、御所実(奈良)など4校だけ。東福岡を中心とした一部の強豪校が毎年のように優勝を分け合っている状況だ。

 これは各都道府県の競技の普及、育成への取り組みの差が、そのまま表れている。クラブチームやスクールが充実し、小学生から強化を図っている福岡や大阪のチームが全国大会で結果を残すのは当たり前。少子化に加えて、高校生のラグビー離れは深刻で、今や3~4校で合同チームを編成して地区予選に出場するケースは珍しくなくなった。競技人口の減少も高校ラグビーの二極化に拍車をかけているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終