4月に処分解除 シャラポワ“したたか復帰戦”のウラ事情

公開日: 更新日:

 女子テニスの元世界ランキング1位、ドーピング違反で資格停止処分を受けたマリア・シャラポワ(29=ロシア)が、4月24日開幕のドイツ・シュツットガルト・オープンで復帰する。大会スポンサーが10日、主催者推薦でのエントリーを発表した。

 禁止薬物使用違反が発覚した昨年1月の全豪オープン以来、1年3カ月ぶりの復帰が決まったシャラポワは自身のSNSで「私のお気に入りの大会のひとつでツアー復帰を果たすことができ、これ以上うれしいことはありません」とコメントした。

 シャラポワの処分は確かに4月に解除になる。シュツットガルト・オープンは12~14年に3連覇しており、相性のいい大会だ。まずは得意の大会で弾みをつけて、5月の全仏オープンを制したいらしいが、実は他にも思惑がある。

 シュツットガルト・オープンの冠スポンサーはシャラポワのスポンサーでもある自動車メーカー。ドーピング違反が発覚して以来、相次いでスポンサー企業から支援を打ち切られたシャラポワにとっては、この自動車メーカーへの義理を欠くことはできない。引退後は本格的に実業家への転身を目指しているだけに、将来的な運転資金を確保するためにもスポンサーとの関係は無視できない。

 ロシアの女王はしたたかだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗