6億円FAが補欠かも…巨人炭谷の正捕手を阻む小林の“鬼肩”

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 第1クール最終日となったさる5日にこんなことがあったという。

 練習中に突然、原監督が小林誠司(29)をベンチ裏に呼び出すと、サンマリンスタジアムの室内ブルペンでマンツーマンの打撃指導。途中、「誠司、君は練習では悪いところが一つもない。非の打ちどころがないのに、でも、試合でなかなか結果が出ない。なぜか。それをよく考えて練習しなさい」などと声をかけ、熱心に打撃をチェックしたというのだ。

 小林は昨季、チームの捕手としてトップの119試合に出場。実質的な正捕手として扇の要を守ったが、復帰した原監督は西武からFAで炭谷銀仁朗(31)を獲得し、小林に関しては「打たな過ぎる」「せめて打率2割4分は」と昨季も打率.219に終わった貧打をやり玉に挙げていた。

「だからてっきり、3年総額6億円の大枚をはたいて獲得した炭谷を正捕手に据えることになるんだろうと思っていたんですが……」と、他球団スコアラーがこう言った。

「原監督もやっぱり、小林のあの肩は捨てがたいんだと思う。3日に行われた紅白戦で、いきなり3度も盗塁阻止する鉄砲肩を見せた。リードに関してもいろいろと言われはするものの、菅野や山口といった先発ローテの中心投手からの信頼は厚い。炭谷にはプロ14年目の経験があるけど、打撃は非力で小林と大差ありません。実際、このキャンプで見ても炭谷の打撃はノーマークでいいかなという感じ。だったら、3年連続セ盗塁阻止率1位の『鬼肩』という絶対的な武器がある小林の方が上でしょう。原監督も考えを改めたんじゃないですかね」

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