ソフト2年連続V逸…工藤監督の後釜に秋山幸二前監督が浮上

公開日: 更新日:

 指揮官は試合終了後も仏頂面でグラウンドを見つめ続けていた。

 ソフトバンクは24日、楽天に逆転負け。同日、ロッテを下した西武に2年連続Vを許した。

 こうなると、避けられないのが責任問題だ。工藤監督は今季が3年契約の最終年。就任1年目の2015年以来、すべてAクラス、リーグ優勝2回と結果を出しているように見えるものの、なにせ戦力が戦力だ。選手総年俸は16年から4年連続12球団トップ。これだけカネをかけている以上、結果とはすなわち優勝に他ならない。

 今季は柳田が開幕早々に離脱するなどケガ人に泣かされたが、それを考慮しても、球団内で工藤監督の采配を疑問視する声は少なくないという。監督交代は濃厚。となれば、候補は誰か。外部招聘もあるのか。

「現在は秋山前監督の線が強いと聞いている。ソフトバンクの野手は世代交代がうまくいかず、主力は30歳オーバーだらけ。昨オフ、西武からFA宣言した28歳の浅村(楽天)獲得に乗り出したのも、若手が成長するまでの次期リーダー候補が欲しかったからです。その点、秋山さんは野手を使いながら育てるのがうまい。14年に日本一になりながら退任したのは、当時闘病中だった奥さん(同年死去)の介護をするため。本人も再登板に意欲があることをほのめかしています。OBの小久保、松中の可能性もゼロではないが、前者は本人の取り巻き、後者は球団との関係がまだ修復されていない点がネックらしい」(球団OB)

 新鮮味はなくとも、無難な人事ということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗