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中村寅吉特集

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日本初参戦で即V 韓国人プロに席巻許す男子ツアーの惨状

日本にゴルフブームを起こした中村寅吉に始まり、和製ビッグ3、AONと続いたのに、その後がいない。一言でいえば、練習不足。かつてN・ファルドが“日本人はスイングがよくない”と指摘したが、その時と何も変わっていない。その点、韓国ではジュニア時代からゴルフの基本を徹底的に叩き込まれて、ゴルフ教育システムが一貫している。日本人プロはベースとなるものを教わらずにプロになってい…

ツアーワールド杯優勝を逃した近藤共弘

韓国人選手に最終日逆転される日本人選手に足りないもの

■勝ち方を教える師匠がいない 樋口にはカナダカップでサム・スニードなど世界の強豪を破って優勝した中村寅吉がついていた。 中村は試合のとき、樋口にキャディーをやらせて勝ち方を教えた。パッティングのラインもよく樋口に読ませた。 そうして、昔は試合で勝っているプロが師匠としてついていたので、優勝争いをするときの戦い方も普段から教わっていた。だから、最終日、プレッシャーが…

日本人最高位は宮里優作の4位

アジアでも勝てない日本男子 「反省すべき」とゴルフ評論家

中村寅吉は障子に穴をあけて、まばたきせずに見続けたという。 「グリーン上でラインを読んだら打ち終わるまで寅さんはまばたきをしなかった。まばたきをしたら、せっかく読んだラインが消えてしまうという理由です。また、目力を強めるためにほえる犬とにらめっこをした話は有名です。そうやって昔のプロは技術だけでなく、精神力でも、勝つために一生懸命取り組んだ。いまの日本人プロに一番欠…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉利き目が右ならオープンスタンスに構える

「パットは目で入れるんだ」 そう言って中村寅吉は「目」には特別うるさかった。 まず大事なのは自分の「利き目」(マスターアイ)を知ること。利き目が右か左か、それによって両足の構え方(スタンスの向き)も違ってくるというのだ。 顔の前で、両目の真ん中に人さし指を垂直に立てて両目で見たら、左右の目を交互につむってみる。 片目をつむったとき、人さし指が両目で見たときと同じ位置…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 パットは左手で方向をリードする

パットをするときの両手の役割について、中村寅吉は「左手の甲で方向を決めたら、右手のひらでボールを転がしてやる」と言った。 だからまず、左手甲をパターのフェースに合わせてスクエアにグリップすることだという。左手の親指をシャフトの真上に乗せるわけだが、「人さし指より親指が前に出ないように手前に引きつけてグリップする。そして、親指の腹でパターのシャフトを押さえるようにし、…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 ロングパットはフォローで距離感をつかむ

中村寅吉は「短いパットはポンとヒットするだけでもいいけど、長いパットはボールをヒットしようとしないで、フォロースルーで転がしてやるようにしたほうが、距離感をつかめる」と言った。 ボールを打とうとしないで、フォロースルーでボールを転がしてやるのだという。カップを少しオーバーするようなパットをする人は、「よく打ってますね」と言われると思う。しかし、ボールをヒットしてイ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉グリップエンドを支点に振り子ストローク

中村寅吉は34インチのノーマルなパターでも体のセンターよりは、やや左(左内股の前)に構えたグリップエンドの位置を、テークバックでもインパクトの後でもほとんど動かさずにストロークしていた。左の内股の前に構えた左手の位置はあまり横に動かさずに、グリップエンドを体の一点に向けたまま、振り子のように支点をつくってストロークしていた。 パットで一番大事なのは、狙った方向に真…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉上げるアプローチ 短くても体をひねり振り抜く

しかし、20、30ヤードの手で放ってやっても届くような距離でも、体のひねりで振らないといけないんだ」 ウエッジで球を上げるときは、バンカー越えの短い距離でも体をひねって振れと、若いプロに対しても中村寅吉はうるさく言った。 中村のウエッジショットを見ていると、テークバックと同時に手首をコックしているように見える。 しかし、ウエッジで上げる場合は、10ヤード先に落とそう…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 バンカーでは左向きのスタンスに沿って振る

バンカーショットをするとき、中村寅吉はよくピンを抜かせた。1957年のカナダカップ(霞ケ関CC・東コース)で勝ったとき、10番パー3の深いアリソンバンカーからピンを抜かせて直接カップに放り込んでサム・スニード(米)の度肝を抜いた。 中村のバンカーショットはバックスピンがかかってよく止まるので、だからバンカーからカップを狙うことが出来たといわれている。 取材したとき、…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉SWはゆっくり振ってヘッドの重みを利用する

しかし、バンカーショットの名手・中村寅吉は「ヘッドを強く打ち込むだけでは振り抜けない。砂が飛ばないのでボールは出ていかない」と言った。 サンドウエッジ(SW)はクラブの中で一番重い。ヘッドの重みを利用することが大事なのだから、力を入れずにゆっくり振ることが大事だという。 たらいに水を張って浮かせたピンポン球を、SWで打つ練習をしたことがあると中村は言っている。少しで…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉バンカーショットの距離はアプローチの2倍

その違いはどこからきているのだろうと思って、中村寅吉に聞いてみたことがある。 「バンカーからうまく出ないという人は打ち方が悪いからだと思っているだろうけど、そうじゃないんだ。フェアウエーからウエッジでアプローチをするときと同じようにバンカーからも小さいスイングで打とうとしているから出ないんだ」 ボールを直接打つアプローチと違って、バンカーショットは砂の抵抗がある。…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉バンカーショット ヘッドはギリギリの場所へ

中村寅吉に言わせると、ボールの手前を打とうと、3センチも手前をダフろうとすること自体、間違っているというのだ。 「バンカーショットはダフればよいというのは間違いで、ボールぎりぎりのところにヘッドを入れてやろうと思っても、ボールに当たる前に砂をダフるようにクラブが作られている」と中村は言っている。 バンカーショットのために考案されたサンドウエッジ(SW)は、特殊な構…

イラスト・渡辺隆司

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中村寅吉ダウンブロー エッジはボールの赤道より下に

ダウンブローというと、ボールと芝の間にヘッドを打ち込んでやろうとしている人が多いが、中村寅吉に言わせると、「そもそもそういう考え方自体が間違っている」と言うのだ。 ボールの下にヘッドを入れてやろうとするとプロでもダフると中村は言っている。 正しいダウンブローはボールの真下から左側(前方)のターフ(芝)が取れる打ち方であるから、それにはヘッドを芝につけずに浮かした状…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 テークバック 頭動いても右腰は構えた位置

中村寅吉はよくティーペッグを口にくわえてスイングしてみせた。 アドレスしたとき、正面を向いているティーペッグはトップスイングで右足のほうを向く。顔も右方向を向く。 ところがバックスイングで左肩が落ちて体が回らない人は、口にくわえたティーペッグをボールのほうに向けたままスイングしようとしている。 頭を動かさずにバックスイングしようとしてティーペッグをボールのほうに向…

イラスト・渡辺隆司

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中村寅吉クラブを振りぬく時は胸を張る

ドライバーショットをするときもボールを遠くに投げるときのような体の使い方をしないと遠くに飛ばすことはできないと中村寅吉はよく言った。 「頭を動かすな」と言われてゴルフを始めた人は多い。 しかし、中村は「体の小さい日本人はボールを遠くに投げるときのように上体を後ろに動かしてバックスイングしないと飛ばない」と言って、上体をスエーさせることによって体を大きくひねって、左…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉芝を刈るように腰はゆっくり押し込む

アイアンがうまく当たらない人には、ラウンド中でも中村寅吉はよくラフの草をアイアンで刈らせた。アマチュアだけでなく、アイアンで草刈りをさせられたプロは多いはずだ。 そして、アマチュアには「ドライバーと同じようにアイアンも腰で打て。手で打ち込もうとしないで腰で打たないとターフ(芝)はうまく取れない」と言った。 「アイアンはダウンブロー」というと、一般アマチュアの多くは、…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉インパクトで一気に息吐くとパワーが出せる

中村寅吉は普段から、腹で深く呼吸することを心掛けているとよく言っていた。そしてスイングするときも、自分の腹の中でゆっくりと呼吸を合わせることが大事だと言った。 アドレスで息を整えたら、腹でゆっくりと息を吸い込んでバックスイングする。インパクトまで息を止めて我慢し、フォロースルーで息を吐きながら振り抜いていくのだという。スイングするときはバックスイングで吸い、インパ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉バックスイングはへそを45度右足のほうに向ける

30年以上も前のことだが、中村寅吉を取材したとき、そのことを聞いたら、「へそを前に向けたままバックスイングしているからだよ」と言われたことを今でもよく覚えている。 へそのことを考えてスイングしている人は一般アマチュアにはまずいないと思う。へそのことをあれこれ言うプロもあまりいない。 中村はへそについては本当にうるさい人だった。 「腰や肩が開いていることに気がつかな…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉正しいアドレスはグリップエンドがへそを指す

バックスイングに迷っている人がいると、昔、中村寅吉を取材したときに言われたことを今でもよく思い出す。 「それは構え方が分からないからだ。へそで打つんだから、グリップエンドをへそに向けて構えれば、バックスイングの上げ方も分かってくる」 バックスイングの仕方について聞くと、中村は必ずそう言った。 シニアの試合を取材に行ったとき、朝、中村の練習を正面から見ていると、ドラ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉インパクトはグリップエンドがへその前

「へそで打て」と中村寅吉はよく言った。 体の中の要の部分にあるのが腰であり、腰の中心にあるのがへそである。 アドレスしたとき、へそはもちろん正面を向いている。そうすることによって腰も肩もボールを打ち出そうとする方向(飛球線)に正しく(平行に)構えることが出来る。 中村のアドレスを見ると、グリップエンドはへそを指している。だからクラブはへそから出ているといってもよいと…

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