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中村吉右衛門特集

鬼平犯科帳「五年目の客」から

「鬼平犯科帳」魅力の真髄

長寿人気を支えた 目、耳、舌を楽しませる仕掛け

平成元年から28年の歴史を刻んだ中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」(フジテレビ系)が、12月2日「五年目の客」、3日「雲竜剣」2夜連続スペシャルでいよいよファイナルとなる。ファンとしてはさびしい限りだが、きっちりと引き際を決めた潔さもまた「鬼平」らしさという気もする。 「鬼平」魅力の第一は主人公長谷川平蔵の人柄だろう。妾腹に生まれ、若いころには放蕩三昧。剣は凄腕でちょっと…

細面の二枚目で渋声 アニメで蘇る「鬼平」の魅力と見せ場

中村吉右衛門版「鬼平」が昨年末ファイナルを迎え、残念……という方も多いと思う。 そこに登場したのが、アニメ「鬼平ONIHEI」だ。累計発行部数は、実に2700万部という池波正太郎原作初のアニメ化。アニメで本格時代劇? と思われるかもしれないが、総指揮が、半世紀以上アニメ制作に携わり、昨年の大ヒット作「この世界の片隅に」の名プロデューサー丸山正雄さんと聞けば、心配は吹…

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大高宏雄の「日本映画界」最前線

なぜ最後の「鬼平犯科帳」は映画ではなかったのか?

お馴染みの中村吉右衛門や梶芽衣子はもとより、田中泯、中村嘉葎雄、尾上菊之助、木下ほうからが脇を固めた。スクリーンでも十分に観客が呼べそうな豪華俳優陣の演技を堪能し、思いは別に飛び火した。なぜ、映画にしなかったのかと。 プロデューサーは、数々のテレビ時代劇を手がけてきたベテランの能村庸一氏である。うがった見方をすれば、有終の美はテレビにこだわったということか。だが、映…

第3シリーズ「密偵たちの宴」から

「鬼平犯科帳」魅力の真髄

スネに傷持つ密偵たちが一本筋を通すカッコよさ

「鬼平犯科帳」の主人公、火付盗賊改方長官長谷川平蔵(中村吉右衛門)を陰で支えているのが元盗賊の密偵たち。尾行、張り込み、潜入、密告……スリリングな密偵たちの活躍は、ドラマの大きな柱といえる。 おなじみのレギュラー密偵は5人。若き鬼平が放蕩生活をしていたころからのつきあいがある相模の彦十(江戸家猫八、長門裕之)。元盗賊の頭領で貫禄のある大滝の五郎蔵(綿引勝彦)、変装や…

中村橋之助改め、八代目中村芝翫(右端)

不倫騒動の中村芝翫 “ねじれ襲名”で舞台の上でも前途多難

今月と12月は松本幸四郎と中村梅玉、11月は尾上菊五郎と中村吉右衛門が主演。「忠臣蔵」は長い芝居で、全部で11段あり、歌舞伎座で上演される場合、昼の部と夜の部を通しても、省かれる段がある。今回の国立劇場は、すべての段を完全上演するのが売り物で、3つのパートに分けて毎月異なる段が上演される。なかには30年ぶりに上演される段もあり、次にやるのはまた数十年後かもしれないの…

吉右衛門(上)と娘の夫である尾上菊之助

菊之助は大役抜擢 歌舞伎座で「重鎮vs若手」ガチンコ対決

「秀山」は初代中村吉右衛門の俳名で、吉右衛門の生誕120年にあたる2006年、その業績を顕彰するために当代(二代目)吉右衛門が始め、今年で10周年となる。 初代吉右衛門は当時としては長寿で、68歳で亡くなり、当代の吉右衛門はいま72歳なので年齢では初代を抜いた。一般的にも後継者のことを考える年齢だろう。当初の秀山祭は吉右衛門が初代の芸を継いだことを披露する場だったが…

中村吉衛門

当代一の立役・吉右衛門の相手役でメキメキと…

それは役の性根が腹に入っているからだと思います」 近年、芝雀は中村吉右衛門(写真)の相手役を務めることが多い。「立役あっての女形ですから」と芝雀が言うとおり、立役を引き立てるのが女形であり、女形の良さを引き出すのが立役で、持ちつ持たれつなのだ。吉右衛門という当代一の立役の相手をするのは、女形としては幸甚であった。 「吉右衛門丈との共演によって、めきめき腕を上げました…

語り・中村芝雀(左)と聞き手・吉川潮

「若女形」をお家芸とする芝雀が襲名披露で演じるのは…

松本幸四郎、市川染五郎が「高麗屋」、中村吉右衛門が「播磨屋」、坂田藤十郎が「山城屋」、片岡仁左衛門が「松嶋屋」、市川海老蔵が「成田屋」、坂東玉三郎が「大和屋」、中村勘九郎、七之助が「中村屋」、澤村田之助が「紀伊国屋」。歌舞伎座で「中村屋!」「紀伊国屋!」と続いて声が掛かったら、屋号を知らない人が「どうして新宿のカレー屋と書店の名前を言うのか」と尋ねたという笑い話が残…

坂東三津五郎

“名コンビ”故・三津五郎とはプライベートでも親友で…

従って、当代の幸四郎と中村吉右衛門、12代目団十郎(平成25年没)、尾上辰之助(昭和62年没)は芝雀といとこに当たる。染五郎、市川海老蔵、当代松緑はいとこの子供だから親戚関係だ。 芝雀は「伯父さん方からたくさんのことを教えていただきました」と語る。まず「勧進帳」で11代目団十郎が富樫、松緑が弁慶を演じた際、まだ子供だった芝雀は富樫の太刀持ち役を務めた。終始そばにいる…

右から芝雀、父の雀右衛門、兄の友右衛門

まだ父の芸をなぞるので精いっぱいです

そして後々、先代も良かったけれど、5代目もいいねと言われるようになればいい」 心強いことに、「鎌倉三代記」には中村吉右衛門と尾上菊五郎が、「金閣寺」には松本幸四郎、片岡仁左衛門、坂田藤十郎といった人間国宝級の大物が脇を固めてくれる。さらに夜の部の口上では幹部俳優が総出で祝ってくれる。他の狂言にも中村梅玉、中村時蔵、中村橋之助、尾上松緑、中村鴈治郎、尾上菊之助、中村勘…

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