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羅夢特集

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連載小説 加羅夢と牧田詠子の証言には食い違いがある


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 続いて廊下に出て来た塩崎に、樋口は言った。 「俺には、加羅夢が嘘をついているとは、どうしても思えないんですが……」 「やつは、したたかなテロリストかもしれないんだ」 「シラを切ればいいものを、図書館で牧田詠子に会っていると、あっさり認めたんですよ。それは、なぜでしょう」 塩崎も樋口同様に考え込んで言っ…

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連載小説 塩崎が謝罪し、加羅夢に携帯電話を返した


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ さすがに、塩崎は驚いた様子だった。 「おい、ヒグっちゃん。何の真似だ?」 樋口は頭を下げたまま言った。 「加羅夢の協力は、この先の捜査に不可欠です。そのためには、塩崎さんの謝罪が必要なんです」 「だからって、ヒグっちゃんが俺に頭を下げることはない」 樋口は言った。 「塩崎さんだけに恥をかかせることはし…

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連載小説 樋口はじっと加羅夢の観察を続けていた


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 浅井係長は、特殊班の係員たちに集合をかけた。 樋口は席を立って、再び取調室に向かうことにした。 「俺も付き合おう」 塩崎がそう言って立ち上がった。 樋口は塩崎に言った。 「牧田詠子の行方を追ったほうがいいんじゃないんですか?」 「そっちは、戸倉班と浅井の特殊班に任せよう。所轄もいる」 「わかりました」…

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連載小説 加羅夢のツイッターのフォロワーは五十人位


日本初の宗教的過激派のテロが疑われる中、加羅夢という2世バングラデシュ系日本人の取り調べを行った。樋口は彼をシロだと確信し、捜査の協力をお願いすることになるが……。 ◇ ◇ ◇ 樋口の質問に、加羅夢は首を捻った。 「さあ……。友達がリツイートしたり、コメントをくれたりしましたが、それ以外に特別なことはありませんでしたね……」 塩崎が尋ねる。 「そのリツイートしたりコメントをくれた友達の名前と連絡…

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連載小説 ネット上での情報掲示は加羅夢を誘い出すためか


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 樋口の言葉に、加羅夢が聞き返した。 「確認したいこと? 何です、それは」 樋口は言った。 「あなたは、ネット上の掲示板で、『ケインズの断崖』という本を探していた。そうですね」 「そうです」 「その本が、大学の図書館にあると教えてくれた人がいたのですね?」 「はい」 「そして、日時を指定されて、あなたは…

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連載小説加羅夢の証言の裏がとれた以上は拘束の理由がない


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 天童が戸倉に電話をして、加羅夢の証言を確認するように命じた。 樋口は尋ねた。 「証言の裏が取れたら、加羅夢を帰しますか?」 天童はしばらく考えてから言った。 「もし、彼が言うとおり、図書館に用事があって、たまたま事件に遭遇したのだとしたら、これ以上拘束しておく理由はないが……」 「待ってくれよ」 梅田…

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連載小説 加羅夢は自分にそっくりの人がいるとツイッターに


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 会話の内容から、相手は母親だろう。心配するなと繰り返していた。 加羅夢が電話を切ると、塩崎が言った。 「まず言っておくが、普通は刑事が参考人や被疑者相手に謝罪などはしないんだ。今回は特別だ」 「僕は参考人でも被疑者でもないんでしょう? 協力者だと言われました」 塩崎が鼻白んだ顔になる。 「事情が変わっ…

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連載小説 塩崎刑事が謝罪すれば加羅夢は協力する


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 加羅夢の質問に、樋口はかぶりを振った。 「どこの国の人かはわかりません。しかし、海外の人物である可能性は高いと思います。現場で、そのような人物を見かけませんでしたか?」 「気づきませんでしたね」 加羅夢は肩をすくめた。 「自分によく似ている人を見かけたら、覚えているはずですよ」 「そうですね……」 加…

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連載小説 加羅夢の釈放決定を公安部長に覆された


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 加羅夢は被疑者扱いだった。テロともなれば、誰もが慎重になる。 それらが過剰反応でなければいいがと、樋口は思った。 「公安部長のごり押しだな……」 天童が小声で樋口に言った。公安部の梅田管理官はまだ食事から戻っていない。 樋口は言った。 「田端課長も刑事部長も不満そうでしたね」 「ああ……。加羅夢を釈放…

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連載小説 図書館の受付で本を渡してくれた女性が牧田詠子


羅夢と名乗る彼は2世のバングラデシュ系日本人らしい。早速取り調べが始まるが……。 ◇ ◇ ◇ 樋口はこのあたりが自分の出番だと思った。 「図書館のことを詳しく聞きたいのですが……。そのとき、応対してくれたのは、受付の人だと言いましたね」 加羅夢は、塩崎に挑発されたせいで、反感をむき出しでこたえた。 「そうですよ」 「その受付の人は男性でしたか、女性でしたか?」 「どうせ何を言っても信じてくれな…

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