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宮沢賢治特集

詩集の中に役者にかける言葉を探す

御法川修さんが詩集を読む理由 「演出って言葉だと思う」


完璧な専業主婦が求められた時代、学ぶこと生きることの選択肢を広げる女性の意識が表現されています」 「宮沢賢治 愛のうた」(澤口たまみ、盛岡出版コミュニティー、10年)は、賢治の詩や童話から恋愛を解釈した作品。 「世間では、“一生童貞”といわれているけど、恋をしていないわけがない。恋人のいた宮沢賢治の目線で、作品を読むとまた奥深いものがあります。映像化したいと思って読んでいるんです」 ■人を動かす…

春、かそけきものの声を聞く


宮沢賢治・作「春と修羅」をはじめ4編の詩を収める。前書きに「写訳は(写真家)齋藤陽道による造語で、宮沢賢治の詩の世界を写真で翻案する」とある。 思えば、賢治は自らの詩を「心象スケッチ」と呼んだ。だが、その詩句は、読み進むほどに概念的/抽象的になっていく。スケッチのはずなのに、詩人が自身に正直であろうとするほど、読者には難解に響くジレンマ。本書の写真がときに「ピンボケ」、輪郭を失い背景に溶け入って…

(C)日刊ゲンダイ

『「闇学」入門 』中野純氏


宮沢賢治もナイトハイカーだった 「室町時代後期にはたいまつを持って富士山を登っていますし、江戸前期には夜中の登山が庶民のレジャーとしてブームになるなど、昔から山登りは夜山だったんです。ただ、昔の人にとっては当たり前だったので、文学作品などでも『登山』としか記述されていないんですね。実は宮沢賢治は経験豊かなナイトハイカーだったんですよ」 夜登山に限らず、日本人は“闇遊び”の達人でもあった。 「…

市川真人さん

市川真人さん 読む本がないと電話帳で渇きを満たした幼少期


宮沢賢治は宗教がかった人でもあって、どうしたらみんなが幸せになれるのか、みたいなことをずっと考えていた。ただ、彼が問うたのは、だれにとっての幸せなのか。その答えは人生の半分が過ぎても出ないままです」 マルクスの「資本論」も「みんなが幸せってなんだろう?」と考える材料になった。 「大学院時代の師匠が柄谷行人で、勧められて読みました。お金に向き合ったり関わったりしながら生きざるを得ない中で幸せについ…

ヴェートーベンの青井貴治(後ろは久保隆)

ヴェートーベン青井 沖縄出身の祖母が伝授した「肉のしる」


店名は岩手に転勤した時に宮沢賢治に感化されてつけたそうです。ただ、この店、評判がよくて、おふくろもおいしいと褒めていたのに、親父は4年で店を畳んでしまい、今は兵庫の山の中にある宿泊施設の料理長兼務の店長として働いています」 そんな父に負けず劣らず料理自慢なのが母・多恵子さん(60)。その一品が「肉のしる」だ。 スペアリブを煮て大根などの根菜を加え、じっくり煮込んで味付けする。 「実は30歳にな…

「若葉のころ」/

台湾映画「若葉のころ」で“小さな恋のメロディ”と再会


いまわれらにはただ労働が、生存があるばかりである」 宮沢賢治は著書「農民芸術概論綱要」のなかで、そう記述している。 これは現代を生きる、中高年の男たちにも当てはまるに違いない。仕事、仕事の毎日を送り、理不尽な難題や当てこすりに遭い、ときに足を引っ張られながら、責任を負い、強いストレスのなかで生きている。まさしく労働ばかりで、芸術や楽しみなどすぐに忘れてしまう。 本作のタイトル「若葉のころ」は、ビ…

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連載9885回 自分自身のための広告─『はじめての親鸞』─


また、なぜ宮沢賢治は念仏から法華経へ転じたのか、という問題もある。宮沢家は浄土真宗の熱心な門徒だった。改宗、転宗というのは、回心して一つの宗派に加わることとは、くらべものにならないエネルギーを必要とするはずだ。彼岸をめざす真宗と、此岸に仏国土の建設を願う日蓮宗のへだたり、というだけでは解決できない別な問題もあるのではないか。 『はじめての親鸞』では、そのあたりに深く踏み込むことはしなかった。し…

「あなたへ  (2枚組)」  DVD発売中 発売元:テレビ朝日/電通  販売元:東宝

あなたへ(2012年 降旗康男監督)


妻が歌う宮沢賢治の「星めぐりの歌」に励まされながら。 途中さまざまな人と出会う。ワゴン車で旅する杉野(ビートたけし)は元国語教師を名乗る。弁当販売員の田宮(草彅剛)が難儀しているのを見かねて大阪まで送り、彼の部下の南原(佐藤浩市)と知り合う。長旅を経て平戸に着いたが、散骨の船を出せないと断られ、多恵子(余貴美子)の食堂に身を寄せるのだった……。 作品から感じられるのは人間には表と裏の顔があるとい…

“サイダー界”のトップブランド

最古の炭酸飲料にも苦難が 「三ツ矢サイダー」“V字回復”秘話


「大衆に知られるようになり三ツ矢ファンは増え、『夏目漱石がよく飲んでいた』『宮沢賢治は給料日に、天ぷらそばと三ツ矢サイダーをセットで頼んでいた』なんて話が残っています。当時、天ぷらそば15銭に対してサイダーは1本23銭と、とても高級な飲み物だったそうです」 ■「安心・安全」の原点回帰で復活 そんな“サイダー界”のトップブランドも、後発組に追い上げられる。ソフトドリンク業界は20~30年前から新…

「詩人の死」正津勉著


「どうも間もなく死にそうです」とつづった宮沢賢治、「死と私は遊ぶ様になった」と書いた村山槐多、「人はお墓へ入ります」と歌った金子みすゞなど、死という観点から見た詩人の内面についての考察は興味深い。 著者の姉との交友をきっかけに自身も面識があったという寺山修司とのエピソードは、死をも作品化してしまう詩人の業がうかがい知れる。 巻末にはあとがき代わりとして、谷川雁を取り上げている。95年まで生きた谷…

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