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高倉健特集

(C)AP

拷問シーンで本当に痛がっている顔は必見


それを実写にして、まして高倉健が主演するなんて……。それでいいのか」 そう思って見たのだが……。これが意外に面白かったのである。 奇妙な映画ではある。しかし、一見の価値はある。なんといっても、この映画はイランでオールロケを行っている。イランの首都テヘラン、第2の都市イスファハン、そして砂漠地帯。日本は一切出てこない。そのうえ、出演者は高倉健以外、すべてイラン人である。「よくまあ、こんな映画が実現…

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面白い映画ではなくいかに高倉健のいい絵を撮るか


【網走番外地(1965年・東映)】 この連載は高倉健が出演した映画をあらためて見直して書いている。そのうちに共通点に気がついた。たとえば、彼が出ている映画では初期の作品のいくつかを除いて、ストーリー重視ではない。 巨匠・内田吐夢が監督した「宮本武蔵」シリーズ、「飢餓海峡」では、見ているうちに物語の中に入り込み、次の展開が気になる。だが、初期の青春ドラマ、任侠シリーズ、その後の主演ものを通してスト…

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高倉健に少しも臆していない菅原文太の芝居


【大脱獄(1975年・東映)】 高倉健、菅原文太が共演したアクション映画である。両者が共演した映画は11本とされている。ただし、東映に移籍してきたばかりの菅原文太がほんのちょっとしか出ていない映画もあり、それを共演と呼べるかどうか。単に「ふたりが出ている」映画と共演は違う。 「大脱獄」は「仁義なき戦い」でスターになった菅原文太が高倉健と対等な立場で共演している映画である。ただし、出番は高倉健の方…

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主役を“食った”三木のり平演じる「屋台の客」


【あ・うん (1989年・東宝)】 珍しい高倉健が見られる映画だ。珍しさとは髪の毛の長さである。彼の場合、どんな映画に出ても、髪の毛は角刈りよりやや長めといった程度だった。だが、「あ・うん」での役どころは愛人に子どもを産ませてしまう遊び慣れた男の役である。そのため、髪の毛を伸ばし、七三に分け、ポマードまでつけた。 髪の毛を長くしただけで硬派な雰囲気の高倉健が遊び好きの軟派な男に見えてしまうのだか…

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「勝新太郎と同じくらい、寝起きが悪いと言われた」


【無宿 やどなし (1974年・東宝)】 勝新太郎、高倉健が共演した映画である。 全編、映像が美しい。日本の海、山の美しさを追いかけて撮っている映画だ。勝新太郎が高倉健との映画を熱望し、やっと実現しただけに、勝新は高倉健に恋焦がれているふうに見える。一方、高倉健は勝新の気合を受け止めるのではなく、サラリと受け流している。そして、間にいる梶芽衣子はふたりの間をゆらゆらと揺れ動く。 よく語られている…

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映画に出るか出ないかは「ホン」のひと言で決めた


そのうちのひとつ、三軒茶屋にある「兆治」をのぞいてみると、店内の壁には高倉健が出た映画のポスターが貼ってあり、棚にはDVDがそろっている。そして、スキンヘッドの主人は映画の主人公のように寡黙に仕事をしている。また、本作を監督した降旗康男監督によると、高倉健と一緒に中国へ行った時、「北京に日本料理店『兆治』がある。一緒に行かないか」と映画関係者から誘われたことがあったという。中国にも高倉健ファン、…

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筋肉質の太もも見せるため着物にも工夫


同じ年、高倉健は9本の映画に出演している。「宮本武蔵 一乗寺の決斗」「ジャコ万と鉄」「飢餓海峡」といった、いまもファンの多い作品もあるが、なかでも重要なのが本作「日本侠客伝」だ。 この作品は好評だったため、シリーズ化され、71年までに11本が製作されている。 この作品は「健さんがアイドルから名優に脱皮した」(降旗康男監督)映画だ。 ストーリーは単純そのものである。高倉健は材木問屋に勤める頭の役。…

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降旗監督が「もう一度」といった最初で最後のシーンがある


【あなたへ (2012年・東宝)】 「あなたへ」は結果的に高倉健の遺作となった映画である。妻(田中裕子)に先立たれた刑務所の指導技官(高倉健)が遺骨を携え、自分の車で富山から平戸までを旅するロードムービーだ。印象的なのは亡くなった妻の故郷、平戸の薄香湾に散骨するシーンである。高倉健の映画には、こうした一幅の絵のような忘れられないシーンが必ずある。 「あなたへ」は出てくる俳優陣が豪華だ。ビートたけ…

熱烈歓迎(左はチャン・イーモウ監督)/(C)AP

高倉健は中国で愛され尊敬される日本人だった


東映を退社し、フリーになった高倉健の出演第1作だ。無実の罪を着せられた検事が国内を逃亡しながら事件の真実に迫るというもの。北海道で熊と渡り合ったり、なぜかセスナ機を操縦して本州に戻ったりとリアリズムを追求する観客が見たら、「なんだこれは」と思うが、ノンストップアクションの娯楽作として楽しめる。共演している中野良子は美しい。しかも、独特の雰囲気を感じさせる。 この映画がいま見直されているのは「中国…

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見どころは「ドス」を「銃」に持ちかえたガンアクション


主人公(もちろん高倉健)はメキシコ・オリンピックの射撃競技選手に選ばれた警察官。上司を連続射殺犯に殺され、選手を引退してからも、警察官として犯人を追い続けている。妻(いしだあゆみ)や子どもと別れ、射撃と警察官の任務に励む。だが、いつしか仕事に疑問を抱くようになり、警察官を辞めようとするのだが……。 ストーリーの展開よりも、高倉健が銃を使ったアクションに挑む様子がいちばんの見どころだ。また、共演…

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