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宮本留吉特集

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 宮本流グリップはフックボールが簡単に打てる

宮本留吉の取材を担当したときはスコア90台では回っていた。練習場で取材するとき、1時間ぐらい前に着いて練習していると、宮本に見つかったことがあった。 遠くから見ていたようで、「あんなバックスイングではフェースが開くのでスライスする」と言われた。 学生時代に教わったグリップが左手の親指をシャフトの真上に伸ばしたスクエアグリップだった。そのため、バックスイングで「フェ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉パットは小さいフォローでしっかりヒット

昔、宮本留吉の連載をゴルフ雑誌で担当していたころ、仕事(クラブづくり)が休みの日は練習場やコースでレッスンをしているので、日中はゆっくり話を聞く時間がなかなか取れなかった。 夜、自宅に伺って7時ごろから9時ごろまでよく取材した。 リビングには、一辺が15センチぐらいのかなり分厚い四角い樫の木が壁のところに置いてあった。何だろうと思っていたら、パットの練習をするための…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 パットはアドレスしたら3秒以内に打つ

しかし「握り方は違っても守らなければならないことはある」と宮本留吉はよく言っていた。 まず、「左手のグリップをしっかりさせる」こと。これはショットをするときだけでなく、パットをするときも守らなければならないというのだ。 ただし、「左手をしっかり」といっても「力を入れて強く持つ」という意味ではない。 「誰かにパターのヘッドを軽く引っ張られても取られないように。そうす…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 ボールを叩けば惰性でクラブは振り抜ける

1929(昭和4)年、宮本留吉は初めて海外に遠征し、ハワイアンオープンで11位になった。 そして31年11月から32年7月まで今度は米国本土に遠征、その足で英国に渡り、全英オープンにも出場している。 米国では西海岸で行われたウインタートーナメントの後は東部でもいくつかの試合に出場。ボビー・ジョーンズをはじめ、トミー・アーマー、ウォルター・ヘーゲン、ジーン・サラゼンと…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 アイアンはロフトを殺して低く振り抜く

アイアンショットをするとき、宮本留吉は風が吹いていないときでも、常に「ロフトを殺して打つ」と言った。 だから、アイアンは初めから左足に体重をかけ、手をボールより少し前に出して構えることによって、ロフトを立ててアドレスしていた。 そして、フォロースルーを低く抑えて打っていた。アイアンはフィニッシュを肩より高く取ることはまずなかった。 どうしてフィニッシュを高く取らない…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 アイアンの打ち方はピッチエンドランで覚える

「構え方も打ち方もアイアンショットと同じだ」と言って、宮本留吉はピッチエンドランの打ち方をよく教えていた。 いきなりアイアンでフルショットすると、手首を使ってボールをしゃくり上げるような打ち方をするので、ピッチエンドランから始めるとアイアンショットの打ち方を早く覚えられると言っていた。 フルショットの半分ほどのスタンス幅で、8対2ぐらいの割合でウエートは左足。通常…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉短い距離の止めるアプローチ

オープン競技はストロークプレーであったが、プロの試合は昔はマッチプレーだったので、宮本留吉の現役時代はもちろんスタイミーで行われていたわけだ。 その話を取材したとき、コースの許可を得て、練習グリーンの端のほうで実際にやってもらったことがある。カップまで3メートルぐらいの距離で、20センチほど先のライン上に置いたボールをピッチングウエッジで低く飛び越してカップを狙う…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 フックボールはトップで左手甲が45度以上空を指す

ドライバーはどんなホールでもフックボールだった」 宮本留吉の現役時代を知る人たちはみんな同じようなことを言った。だから引退後、大阪から東京に移ってクラブ作りの傍ら、アマチュアにレッスンをするときも必ずフックボールを教えていた。 「フックボールを教わってよく飛ぶようになった」とみんな喜んでいた。 宮本は野球のバットを持つときのように左手親指をシャフトからはずして持つ、…

イラスト・渡辺隆司

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宮本留吉 遠くへ飛ばすにはバックスイングを速く

しかし、宮本留吉は「バックスイングの遅い人はあまり距離が出ない。あるところまで行っても、それ以上うまくならない」とよく言った。初めて取材に行ったとき、一般アマチュアに教えているのを見ていたら、「そんなにゆっくりバックスイングしたら、クラブを振り抜くときにヘッドスピードは出ない。もっと速く上げなさい」と言っているのでびっくりしたことがある。 バックスイングとダウンス…

イラスト・渡辺隆司

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宮本留吉 飛ばすにはトップよりフィニッシュを高く

ここで日本オープンが行われたとき、フェアウエーバンカーをキャリーで越えたのは優勝した宮本留吉ただ一人だったと、戸田藤一郎に聞いたことがある。 宮本は身長160センチ、体重60キロと小さかったが、アメリカに遠征したときも、飛距離は外国人選手とあまり変わらなかったという。 小さな体で飛ばすために、両かかとの間に両肩が入るぐらいスタンスが広かった。そして左足より右足を後ろ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 テークバック始動は構えた位置で右腰を後ろに引く

宮本留吉はドライバーのクラブヘッドを、ボールから10センチぐらい離して構えていたことについてはすでに書いた。 ボールから離して、ヘッドをソールしたところにボールがあると思ってスイングするのだという。そうすればスイングアークの上がり際で、アッパーブロー気味にボールをとらえることが出来るので、10ヤード以上も飛距離が伸びるようになったと宮本は言った。 そのことを取材して…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 ボールから10cm近く後ろにヘッドを構える

しかし、宮本留吉は左かかとよりボール2個分ぐらい、内側に置いていた。 なぜか。ドライバーの標準的なスタンス幅は「肩幅と同じぐらい」といわれているけれど、宮本のスタンスは肩幅よりだいぶ広かった。両肩が両かかとの内側に入るぐらいの広さだった。 だからボールは左かかとの内側の線より中に置かなければならないのだと言っていた。ドライバーのボール位置は「左かかとの内側線上」が…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 クローズに構えたスタンス方向に振り抜く

しかし、宮本留吉は「ドライバーはインサイドアウト、アイアンはインサイドストレートだ」と言った。宮本はドライバーとフェアウエーウッドはフックボールで、アイアンは軽いフックボールかストレートボールだった。 宮本のスイングもトップとフィニッシュを見れば、もちろんクラブは目標線の内側に入ってきている。しかし、それでもフックボールを打つときの軌道はインサイドアウトだと言った…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 ヘッドスピードを上げるのは右手の仕事

宮本留吉に教わっている人たちはみんな左手の親指をシャフトから外したインターロッキンググリップだった。宮本に教わるまでは左の親指をシャフトに乗せたグリップだったという人がほとんどだった。 「左手を外しても違和感がなかったか?」と聞くと、「先生のクラブは左手の握りの部分が少し太めに作ってあって、左手のひらにぴったり吸い付くようなグリップなので大丈夫でした」という声がほと…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

宮本留吉 “ジーン・サラゼン流”インターロッキング

学生時代に少しゴルフをやっていたこともあって、ゴルフ雑誌の編集部に入って1年もしないうちに日本オープン6回優勝の戦前の第一人者・宮本留吉の取材を担当することになった。茨木カンツリー倶楽部(大阪)に所属していた宮本は現役を退いた後は東京・三鷹に移ってクラブづくりをしながらレッスンでも忙しかった。東京では2カ所の練習場と、船橋CC(千葉)とくずは国際(大阪)で定期的にラ…

イラスト・ボギーマン

「シンプル思考」で上手くなる

スクエアに構えるとロフトは立って見える

戦前の第一人者、日本オープン6回優勝の宮本留吉は、初心者に教えるときでもマットを使わなかった。 土を少し盛り上げて、低くティーアップしたようなところにボールを置いて打たせた。それでもダフればすぐ分かるので、マットの上より上達が早いと言った。 土の上に敷いたマットの左端にボールを置いて、前方の土を削り取ることによって、ダウンブローに打つ練習をしている人も多かった。 …

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

杉原輝雄ボールから顔を背けて体を大きくひねる

コックが少ないことについて、茨木CCの大先輩であり、日本オープン6回優勝の宮本留吉に相談したこともあるという。 「無理にコックして少しぐらい距離が出ても、曲がったら何にもならん。今のスイングが一番自分に合っていると思ったら、それで通したほうがよい」 そう言われて、迷いは消えたと言っている。 手首をあまり使わずに、体の回転でスイングしているところに杉原の正確なゴルフ…

このままではジャンボの二の舞

プロツアー激辛情報

JGTOは有望若手を世界へ送り出し選手育成に取り組め

日本オープン6回優勝の戦前の第一人者・宮本留吉も、宮本より一回り下の鬼才といわれた戸田藤一郎もそうして米国でもまれ、ボビー・ジョーンズをはじめ、ウォルター・ヘーゲン、ジーン・サラゼンといった名手たちと同じ土俵で戦って力をつけている。 それがやがて中村寅吉に受け継がれ、1957年のカナダカップ優勝となって、日本に一大ゴルフブームをもたらしている。 ■このままではジャン…

イラスト・ボギーマン

「シンプル思考」で上手くなる

ダウンスイングはガニ股

だからダウンスイングでは、左ひざでリードして体を巻き戻してくるわけだが、日本オープン6回優勝の宮本留吉は「アドレスしたときの両ひざの間隔は、ダウンスイングでも変えずにガニ股のような形になっていないと、ボールを飛ばすことはできない」と言った。 レッスンをするときも、宮本は実際にやってみせていた。 トップでボールの内側を指していた左ひざはダウンスイングと同時に左(構え…

イラスト・ボギーマン

「シンプル思考」で上手くなる

左ひざは前に向けてバックスイング

戦前の第一人者・宮本留吉は引退後、大阪から東京に移った後はクラブ作りとレッスンに専念した。ゴルフ雑誌の連載を担当していたので、頂いた「TOM・MIYAMOTO」というハンドメードのウッドクラブは、今でも大事に保存してある。 三鷹の練習場でレッスンをしているところに取材に行くときは、教えているところを見るため、いつでも約束の1時間以上前に着くことにしていた。ドライバー…

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