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溝口健二特集

発売元/角川書店 2012年 

赤線地帯(1956年 溝口健二監督)


わずか1時間26分に女の不幸としたたかさ、奔放ぶりを盛り込んだ溝口健二の遺作。凝縮した映画作りを若手監督は見習って欲しい。 (森田健司)…

「続 悪名」

「続 悪名」(1961年 田中徳三監督)


溝口健二作品で活躍した脚本家の依田義賢は朝吉にこう語らせる。 「わいが甘かった。この世界はやはりカネや。儲けさせるヤツや。儲けさせんで力だけあるヤツは邪魔になる。これがやくざの道や」 考えてみれば、昨年8月に山口組が分裂したのも主たる原因は上納金だった。6代目本家に毎月100万円を徴収され、2次団体は汲々としていたとか。死人まで出した分裂騒動はいまだに終結していない。 本作の元締もしょせんはカ…

片岡一郎さん

活動弁士・片岡一郎さん 東京国際映画祭で歌舞伎座の舞台に


この日は新文芸坐で溝口健二の特集があって、長編2本のうち1本を担当しました。ハイ、『瀧の白糸』です。新文芸坐に入る18時までの間に、取材やネットラジオ出演をこなし、合間に図書館や資料館で調べものをするって感じです。調べものは台本を書くための資料チェックが多いですね。とくに午前中、空き時間があると図書館に行ってますから、ほぼ日課に近い」 今月の目玉は、27日、東京国際映画祭での歌舞伎座公演だ。 「…

「映画女優」

映画女優(1987年 市川崑監督)


吉永はがらっぱちで気の強い絹代を演じ、大女優の実像を表現するが、とくに面白いのが菅原文太演じる溝口健二監督(劇中では溝内)との出会いだ。溝口の暴君ぶりがすさまじい。脚本を黒板に書いて役者に読ませ、次々とセリフをボツにする。絹代には「田中さん、自然に動いてください」「気持ちに無理はありませんか」と嫌がらせのようにダメ出し。どう演じたらいいのかと聞く絹代を「僕は監督だから演技は教えられません」と突…

「婚前特急」Blu-ray・DVD 販売元・バンダイビジュアル

婚前特急(2011年 前田弘二監督)


女の苦悩や葛藤を描き、成瀬巳喜男や溝口健二の作品が有名だ。コメディー仕立ての本作も女性映画の一種だろう。 24歳のOLチエ(吉高由里子)には美容院経営の中年男や19歳の大学生など5人の男がいる。彼女は親友トシコ(杏)の結婚をきっかけに男たちのリストラを決意。彼らを査定し、ランクが一番低いパン工場勤務の田無(浜野謙太)を切り捨てようとするが、田無が工場の社長令嬢に恋心を抱いていると知り、気持ちが揺…

山崎努

声に惚れて山崎努さんに出演依頼も「セリフは言いたくない」と


もちろん、テレビ全盛で音響設備もまったく違う今とは比べるわけにはいきませんが、小津安二郎や溝口健二の映画を見ていると、例えば原節子さんの声にはビックリします。あんなふうにしゃべってくれたらベストなんだけどなと僕は思ってしまうんです。 そういう意味で、素晴らしい発声をなさると僕が思う俳優さんが山崎努さんです。 その山崎さんで映画を撮りたくて出演依頼をしたことがあります。ところが山崎さんはセリフは…

「自分を支えてくれる言葉」と橋口監督

橋口亮輔監督の原動力は故・淀川長治さんの「1時間ダメ出し」


これは溝口健二かと思った。でも、あとがダメ! なぜだかわかる? あんたには根性がない」とピシャリ。そこから1時間、ずっとダメ出しで、僕は「はい、はい」と聞くしかありませんでした。 ただ、先生は「見込みがある」と。「あなたは一度映画を選んだんだから、最後まで映画をやんなさい。盗みを働いてもいい、水を飲むことしかできない生活をしてもいい、あんたはやれるから」とおっしゃってくださったんです。「目先の映…

ネットでは「あやや」の愛称で親しまれる若尾文子

今、なぜ若尾文子なのか 大映時代の出演作一挙上映の真相


しかも、監督は溝口健二や吉村公三郎、山本薩夫、増村保造、川島雄三といった巨匠、名匠で、一本一本のクオリティーがとても高いのである。 とくに、数多い増村保造監督とのコンビ作は秀作揃い。大映映画の女優といえば、妖艶な肉体美を誇る京マチ子が一番にあがるが、増村作品での若尾の演技は色気に加えて、可憐さ、強さもあり、その魅力が往年のファンの気持ちをわし掴みにしているのだろう。 今、ネットでは「あやや」とい…

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