日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

山口瞳特集

元宮城県知事の浅野史郎さん

浅野史郎さん 山本周五郎の「ながい坂」が人生を後押し


それが思い出の本で、中でもお気に入りが山口瞳だという。 「中学から高校に上がるころ、コピーライターだった山口瞳が『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。その後、『週刊新潮』で連載した『男性自身』シリーズがよかった。山口瞳はとにかく随筆がいい。才能に惚れた向田邦子とのことや、直木賞選考の裏話が目に浮かぶように描かれていて、興味津々。文庫本が出るたびにすぐ本屋で買って、読みふけりました。山口人気の…

林家木久蔵(現・木久翁)

鞍馬天狗の木久蔵が定着し“キクちゃん”となるまで


1973年夏、週刊新潮の名物コラム、山口瞳の「男性自身」に取り上げられた。「海水パンツが取れてしまった。そこで何か一言」という設問に対して、「杉作、おじさんはパンツは脱げても覆面は取らないのだよ」という答えに山口瞳が大いに笑ったという内容だ。最後に「ただし木久蔵の落語は一度も聞いたことがない」とあった。 「鞍馬天狗の木久蔵」が定着し、「キクちゃん」と愛称で呼ばれ人気者になる。後年、木久蔵ラーメ…

「今宵もウイスキー」太田和彦編


「私」(山口瞳)には、誰にも教えたくないほどうまいハイボールを飲ませる店がある。私が良いと思う酒場の条件をすべて満たしているその店に、久しぶりに顔を出すと、いつもと様子が違う。ハイボールの味は変わらないが、私の疑問や不機嫌が分かっているはずなのにバーテンダーは何も言わない。しかし、だからこそ、やはりこの店はいい店なのだと私は納得する─―。(山口瞳著「優しい酒場」) その他、田村隆一の詩や椎名誠の…

None

地方競馬の面白さを知ったのは5年前に幕を閉じた熊本の荒尾競馬だった


ちょうどその頃、山口瞳さん(作家・エッセイスト)の「草競馬流浪記」(新潮社)という本を読みました。山口さんが、北は帯広、北見から、南は熊本の荒尾競馬まで旅する内容で、本の帯には、「前人未到、全国公営競馬27カ場完全踏破」とあった。「それなら私も全国にある地方競馬場を回っちゃおう」と思ったわけです。 中央競馬は9月10日から中山・阪神に戻ってきますが、機会がありましたら、ぜひ地方にある競馬場をの…

名著から“男の飲み方”を学ぶ 文人がつづった「大人の酒場学」


(新潮文庫 520円+税) ■「酒呑みの自己弁護」山口瞳著 あるとき著者は、バーで高見順に遭遇。高見はオッという顔になり、目だけで応答した。それが色っぽくも粋に見えた。著者は「銀座の高級酒場に行ったときは、高見風にいこう! と決心した」。よって、酒場では隣の客に話しかけてはいけない。酒場は一人静かに飲んだり、友人と話に行く場所である、というのが山口氏の信条だ。 またバーは酒によって店を選ぶのが正…

(C)AP

映画に出るか出ないかは「ホン」のひと言で決めた


原作は直木賞作家の山口瞳。野球のヒーローだった男が脱サラして、モツ焼き屋を開店。かつての恋人(大原麗子)が資産家の妻になり、その後、幸せではないことを知り、主人公の心は乱れる。しかしながら、結局、主人公は黙々と働く女房(加藤登紀子)とモツ焼き屋を続ける。 高倉健が無言でモツに串を打つ姿が切ない。かっこいい健さんは出てこないけれど、懸命に生きる庶民の姿がそこにある。高倉健は映画に出る基準として「…

None

今の街には不似合いな、時代遅れの、あの酒場で…


高倉健主演で映画化された、山口瞳の小説「居酒屋兆治」のモデルとなった店だ。 映画では、健さんと加藤登紀子さんの夫婦が仲むつまじく切り盛りし、常連が土産などを分け合う店であった。実際はどうだったのだろう。今となっては知る由もないが、そのもつ焼きの味は残っている。JR三鷹駅北口から数分、三鷹通り沿いにある「婆娑羅」である。 縄暖簾の向こう、引き戸を開ければ、厨房を取り囲む大きなコの字カウンターがあり…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のニュース記事