日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

勝新太郎特集

(C)AP

「勝新太郎と同じくらい、寝起きが悪いと言われた」


【無宿 やどなし (1974年・東宝)】 勝新太郎、高倉健が共演した映画である。 全編、映像が美しい。日本の海、山の美しさを追いかけて撮っている映画だ。勝新太郎が高倉健との映画を熱望し、やっと実現しただけに、勝新は高倉健に恋焦がれているふうに見える。一方、高倉健は勝新の気合を受け止めるのではなく、サラリと受け流している。そして、間にいる梶芽衣子はふたりの間をゆらゆらと揺れ動く。 よく語られている…

勝新太郎

俺の演技は遊びの“間”がある。間がいい役者が“麻”で捕まる。面白いな


人生――俺の持っている破壊的な衝動に駆られる時、勝新太郎も、家庭も、会社も、すべて壊してめちゃくちゃ破壊したくなる時がある。一種の精神病だが、この俺の病気を直したら、勝新太郎は生きていないはずだ。まだ勝新太郎を、今こそ必要なんだという事がわかった。テレビ、映画、日本人の面目、俺が引っ張っていく。〉 この手紙を拘置所で書いているあいだ、麻薬所持の厳しい取り調べを受けていた勝さんだが、入手ルートを…

こまやかな気遣いの人だった

勝新太郎 銀座のクラブで下品な下ネタやめさせた高等術


故・勝新太郎さん、誰もが知る大物中の大物俳優だった。 豪放磊落という言葉にふさわしいユニークな存在で、ハチャメチャなのに、なぜ、みんなに愛されるのかと「不思議」な印象でいた。 僕が勝さんをしっかりと取材したのは、「座頭市」最後の主演・監督作品のときだった。勝さんたちは広島・福山市にある「みろくの里」という場所で、長期のロケを行っていた。 当時、映画撮影の最中に不幸な事故が起きたこともあり、ワイド…

生粋のエンターテイナー

勝新太郎さんに「主役以外やるな」と言われた松平健


そんな彼を見いだしたのは、裕次郎の親友・勝新太郎だった。 「おまえの目がいい。京都に来い」という勝の一言を信じて京都に行ったものの、なかなかデビューの機会がない。その間、勝は夜の街へ連れ歩く。そこで「おまえは主役以外やるな」と言われた。やがて松平健に用意されたのは、勝主演のドラマ「座頭市物語」ゲスト主役の座。相手役は天下の浅丘ルリ子だった。 78年、主演作「暴れん坊将軍」がスタート。主役とはいえ…

右写真は、71年の文部大臣新人賞授賞式後パーティー(左が勝新太郎、中央右が本人)/(C)日刊ゲンダイ

女優・吉沢京子が感謝する故・勝新太郎からの“大人扱い”


17年前に亡くなられた勝新太郎さんには、女優を続ける上で教えていただいたことがたくさんあるんです。 初めてお仕事をしたのは72年9月公開の「新座頭市物語 折れた杖」でした。これは座頭市シリーズの24作目にあたる勝さんの初監督作品。太地喜和子さん演じるヒロインが働く女郎屋の禿(見習)役をいただきました。 ロケは、京都府の日本海に面した丹後町間人(現・京丹後市)で行われ、私は東京や京都での仕事の合…

「偶然完全 勝新太郎伝」田崎健太著


(講談社 890円+税)…

勝新太郎

「勝は出世魚。勝ちゃんが、勝さん、親分、オヤジという呼び名に…」


勝新太郎さんの追悼記事は週刊文春1997年7月3日号に「勝新さん さようなら」として書いた。土曜日に亡くなって月曜日には締め切りだったが、ぎりぎりまで粘ってあたった結果、ページが足りないくらいのエピソードが集まった。「勝新太郎」で一冊本が書けるくらいなので、それも当然といえば当然だが、新聞やテレビで拾っていない話を短時間で集めるのは意外と大変である。 発売日の木曜日、早速反響があり、その記事を書…

勝新太郎

突然の訃報。私は急いで自宅に向かった


「座頭市」「悪名」「兵隊やくざ」など数々の映画でスターとなった“不世出の天才”勝新太郎さんが下咽頭がんで亡くなったのは1997年6月21日。65歳だった。 前年7月に同病を発病したが手術はせず、抗がん剤と放射線治療を続けていたが、その後の会見で勝さんは、記者の質問に「たばこはやめた」と言いながら、平然と目の前で喫煙してみたり、「お酒はね、ビールがうまいんだよねぇ」と言ってみたりと、まるで病気を恐…

江木俊夫さん

江木俊夫さん 子役時代からの“定番”クリームシチューの味


母が作るシチューはスープみたいに汁っぽくて、味は結構、濃かったよ」 子役時代から石原裕次郎、小林旭、美空ひばり、勝新太郎ら芸能界の大物に可愛がられた。今も記憶に残るのは、「座頭市」に出演したのがきっかけで、京都のお茶屋さんに連れていってくれた勝新だ。そこで知ったのはフグ、梅肉で食べるハモなど。 「ただ、そんな時でもおいしかった母のシチューを思い出すんです。生きていたら母が作るスープのようなシチュ…

「続 悪名」

「続 悪名」(1961年 田中徳三監督)


タイトルは「悪名」だが、主人公の朝吉(勝新太郎)は心優しい正義漢だ。 第1作の時代は昭和初期。無頼漢の朝吉が大阪のやくざ吉岡親分の客分になり、松島組の遊女を足抜きさせる。その縁でモートルの貞(田宮二郎)と義兄弟に。だが吉岡は松島の長五郎の報復を受けて体に障害を負ってしまう。 本作では朝吉は長五郎を半殺しにして吉岡の敵を討ち、松島一家の元締(中村鴈治郎)に呼び出される。朝吉は死を覚悟して元締と会う…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のニュース記事