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中上健次特集

拾ったこたつで暖を取った/(C)日刊ゲンダイ

重松清 中上健次に目かけられた早稲田四畳一間の下宿時代


当時の早稲田文学は編集委員制度で、その中に中上健次さんもいて、本当にかわいがってもらったよ。いま思い起こせば、田舎者だったからかな。ポツポツと出始めたおしゃれなカフェバーなんか行かず、朝まで飲んでホワイトを2本ぐらい開けちゃってという大学生が好きだったんじゃないかな。試験の日も赤塚不二夫さんらが行きつけの寿司屋で朝まで飲んでて、「中上さん、ボク、これから試験なんです」と言ったら、上寿司の折り詰め…

「60年代ポップ少年」亀和田武著


かつて新宿に、“連続射殺魔”永山則夫と北野武、中上健次が出入りしていたジャズ喫茶があったという都市伝説がある。だが、その「ビレッジ・バンガード」はBGMにはやりのジャズを流しているだけのとんでもなくショボイ店で、終夜営業のため、電車の始発待ちに使われている店だった。著者も、代々木ゼミのデモ仲間と、高倉健映画のオールナイト上映を見た後、時間潰しをしたことがある。フーテン時代の中上健次が通い、北野武…

「人間晩年図巻 1990-94年」関川夏央著


栃錦(脳梗塞/肺炎・64歳)、グレタ・ガルボ(肺炎/腎機能障害・84歳)、江青(縊死・77歳)、山本七平(膵臓がん・69歳)、長谷川町子(脳血腫・72歳)、中上健次(腎臓がん・46歳)、永山則夫(刑死・48歳)、オードリー・ヘップバーン(大腸がん・63歳)……。1990年代前半に没した人物の中から、著者の記憶に残る人、好きな人35人を選び、その晩年に焦点を当てて人物像を描いている。 たとえば、阿…

ガイドの西浦さん

和歌山・熊野新宮 世界遺産の交差点でロマンを感じる


また、戦後生まれ初の芥川賞作家、中上健次の作品の舞台は大半が熊野であり、新宮には健次の墓もある。東京から移築された文豪、佐藤春夫の屋敷内には、自筆原稿や生活用具などが展示されている。 ■アクセス 東京から新幹線で名古屋へ。名古屋からJR紀勢本線特急ワイドビュー南紀号で約3時間10分。…

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「作家の珈琲」コロナ・ブックス編集部著


その他、落語家の古今亭志ん朝が通った新宿のジャズ喫茶「DIG」、晩年、パリ郊外の農家を改造してアトリエにしていた画家の藤田嗣治のコーヒーを通じた隣人との交流、そして「活字にしたどれひとつとして、喫茶店以外で書いたものはない」と喫茶店を仕事場代わりにして執筆した中上健次など25人が登場する。 表紙のコーヒーカップを手に珍しく笑顔を見せる松本清張の写真は、担当編集者がカメラマンのカメラを借りていた…

「友川カズキ独白録」友川カズキ著


大島渚、中上健次、たこ八郎といった人たちとの破天荒な交友ぶりもたっぷり語られる。 生産的な怒りがエネルギーの源。「共感」より「違和感」が大事。「癒やし」も「絆」も大嫌い。決して徒党は組まない。好き勝手にやってきて、まだ不満足。枯れるつもりはさらさらないようだ。 「つんのめって野垂れ死んだって全然OKなのよ」 何と自由な人だろう。 (白水社 1900円+税)…

アクの強い演技が武器だった/(C)日刊ゲンダイ

蟹江敬三、ここにあり 迫真演技が堪能できる2本の必見邦画


後者は中上健次の小説を柳町光男監督が演出した。2本ともが70年代を代表する邦画の傑作だと言っていい。この2本に出演している蟹江さんはすごい。この事実にマスコミは鈍感過ぎるのではないか。蟹江敬三ここにあり、なのだ。 ■ダメ男ぶりが絶品 「赤い教室」はブルーフィルムのなかで偶然見た名美に恋する男・村木の話である。名美は水原ゆう紀。村木は蟹江さん。悲惨な境遇に堕(お)ちていく名美と、彼女に手を差し伸べ…

双葉社賞を受賞した滝沢秀一/(C)太田プロ

マシンガンズ滝沢が作家デビュー「きっかけはゴミ収集バイト」


村上龍や中上健次の小説が好きで繰り返し読んでいるという。本人に改めて聞いてみた。 ――いつから書き始めたのですか。 「記憶にないのですが、先日母親から大学の頃から書いていたよと。これまで全て落ちていれば書くことも諦めていたのですが、何年かに一度、北日本文学賞の3次予選までいったので、ひょっとしたらどうにかなるんじゃないかとコツコツ書きためていました」 ――双葉社賞を受賞、作家デビューを果たした感…

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「午前32時の能年玲奈」中森明夫著


■「あまちゃん」能年玲奈論 かつて中上健次に文学を志すよう勧められたというアイドル評論家による文学論集。 ペルーのノーベル文学賞作家、マリオ・バルガス・リョサの「チボの狂宴」の中で見つけた伏せ字表記に関するツイッター顛末(てんまつ)記、86年に首つり自殺した鈴木いづみの作品などを論じる読書日記、友人でもあった社会学者・宮台真司に関する批評など。幅広い知識と深い洞察からさまざまな作品、作者を論じる…

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