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小林多喜二特集

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「愛の顚末」梯久美子著


「蟹工船」を書いて警察に虐殺された小林多喜二の恋人、田口タキは、生涯、沈黙を貫いて2009年に死んだ。タキは父親が事業に失敗したため14歳で銘酒屋に売られ、酌婦をしていた。多喜二はまだ肉体関係もなかったのに借金までしてタキを助け出し、自宅に引き取った。だが、家族の生活を背負っていたタキは、迷惑をかけまいと多喜二の家を出て自活を目指した。一度は東京で多喜二と同棲したが、多喜二が収監されたとき、彼の…

世界の名著ダイジェスト版特集


(祥伝社 1500円+税) 夏目漱石の「坊っちゃん」や尾崎紅葉の「金色夜叉」、小林多喜二の「蟹工船」など、学生時代に教科書で少しだけかじった名作を、10ページ程度の漫画にまとめた本書。 文学作品は、だいたいのあらすじは知っていても、しっかりとは読んでいないために結末が分からないという作品も多い。本書では、椅子の魅力に取りつかれた男の最後に驚かされる江戸川乱歩の「人間椅子」、アニメのラストシーンで…

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【特別再録】 細部に宿るものの世界


小林多喜二のように真正面からぶつかることはできない、しかし危機感は持っている、といった人たちがそれからどこへいったかというと、いっせいに民衆の中へ潜っていったんです。 生死を懸けるほどの力、勇気はないけれども、なんとか自分の気持ちは最後まで守りたい、と考えて、民衆の中へ入っていった人たちがいる。 それはどういうことかというと、たとえば歴史を勉強するのならば、歴代の天皇や偉人と呼ばれるような人々…

「肉筆で読む作家の手紙」青木正美著


その他、小林多喜二に請われて彼の作品への批評をしたためた志賀直哉の手紙、のちに「日本百名山」で名を残す深田久弥が軍隊時代に改造社の編集者に送った、まるで目の前にいる人物に話しかけているかのような書信など。 29人の手紙に、彼らの文学への思いや私生活を垣間見る文学エッセー。(本の雑誌社 2000円+税)…

野党共闘を呼び掛ける志位和夫・共産党書記長

野党共闘の壁 「共産党アレルギー」の歴史と正体


もうひとつは、共産党というと、小林多喜二じゃないが、弾圧の歴史を思い出してしまう。弾圧されるんじゃないかという恐怖心。これもあるかと思います。いずれも錯覚なのに、それがアレルギーになっている。思い出してほしいのは、かつては創価学会アレルギーだってあったんです。それを自民党が上手に隠した。その結果、共産党アレルギーだけが注目されるようになってしまった。本来であれば、安倍アレルギーを日本人は感じなけ…

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母べえ(2008年 山田洋次監督)


小林多喜二は東京・築地署で虐殺され、野呂栄太郎の死は品川署での拷問が原因だった。戸坂潤や三木清など多くの学者が獄中死に追いやられた。 ちなみに山本は委員会で追及した翌月、右翼に刺殺された。評論家の大野達三は「代議士を簡単に逮捕、虐殺するわけにもいかないので、天皇制権力は右翼を使って宣治を殺したのであった」と記している(「日本の政治警察」)。犯人の懲役はわずか6年だった。「昭和」は血塗られた時代で…

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「文学者掃苔録図書館」大塚英良著


「蟹工船」の作者、小林多喜二は特高の拷問で殺された。老母は全身腫れあがった息子の遺骸を抱いて、「みんなのためもう一度立たねか」と叫んだ。築地小劇場で労農葬として行われるはずだった葬儀は、特高の妨害で中止となった。 詩人、劇作家の寺山修司は「墓は建ててほしくない。私の墓は、私の言葉であれば、充分」と言ったが、死後、母の手で高尾の山ふところに墓が建てられた。今は相克を繰り返した母と一緒に眠っている…

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