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小栗康平特集

中谷美紀

「FOUJITA」での中谷美紀は極めて知的でした


敗戦の1945年に生まれ、ことし70歳となった小栗康平監督は新作「FOUJITA」のなかで、日仏で生きた画家藤田嗣治の半生を通じて、近代化とは何だったのか、あの戦争は何だったのか、問い直している。その藤田が帰国後、5番目の妻となり、生活を共にする君代を演じたのが中谷美紀(39)である。 ――中谷の落ち着いた大人のたたずまいが先の東京国際映画祭でも話題になりました。 「史実を見ると、君代さんは中谷…

松坂慶子

「死の棘」での松坂慶子は生まれや育ち、両親との確執を全てぶちまけて…


小栗康平監督の「死の棘」(90年公開)も不倫をモチーフにしているが、こちらの妻は凄まじい。夫の不実を暴き立て、狂乱し常軌を逸していく。演じた松坂慶子、当時38歳も激しく葛藤していた。 「松坂さんはとても優しい方で、いつも人のことを考える。現場を気にして、自分の望まれていることには何かと気を回すタイプでした。芝居でも、作品のテーマを考え、一生懸命にそのメッセージを届けようとする。撮影では、そうでは…

南果歩

19歳の南果歩はカメラの前で成長し美しくなっていった


映画「伽耶子のために」(1984年)のオーディションで、小栗康平監督の前に現れた桐朋学園短大の19歳、南果歩は重たい荷を背負っていた。小栗監督にはそれが見えて……。 「いわゆる在日の青年と、日本の少女との恋と別れを描いた李恢成さんの小説が原作で、そうしたことをオーディションで話しているときでした。ふと気になることがあって、僕になにか大事なことを隠してないかと、吉祥寺の駅前で話をしたんです。今でこ…

加賀まりこ

「泥の河」での加賀まりこさんの撮影はたったの1日だった


敗戦の1945年生まれの小栗康平氏の監督作品には、戦後日本と歩みを合わせるように、その時代を生きた女が浮き彫りになっている。1956(昭和31)年の大阪を舞台にした第1作「泥の河」では、みすぼらしい船に子どもふたりと住み、売春で糊口をしのぐ女――。当時38歳の加賀まりこが演じている。 ――高度成長へと向かう高揚感などどこへやら、川べりで食堂を営む家族といい、登場人物は貧乏で薄汚れています。 「経…

名匠との出会いで役者としても一皮むけた

主演映画が大絶賛 オダギリジョーが払拭した屈辱のレッテル


日仏合作でカンヌ、ベルリン、モントリオールといった国際映画祭で複数の受賞歴を誇る名匠・小栗康平監督(69)が10年ぶりにメガホンを取ったことでも話題だが、昨26日に行われた記者会見&舞台挨拶はオダジョーの独壇場。フジタの5番目の妻を演じた中谷美紀(39)は「生き写しに見えた」などと芝居を褒めちぎっていた。 当の本人は小栗組に参加できた喜びを語る一方で、正直すぎる発言を連発。自分が演じた藤田嗣治に…

「今年は私の番!?」

“邦画押し”が追い風に 竹内結子は「最優秀女優賞」取れるか


全16本のコンペティション部門出品作品のうち、日本の映画は「残穢」のほか、藤田嗣治の半生を描いた「FOUJITA」(小栗康平監督)、平田オリザのアンドロイド戯曲を実写映画化した「さようなら」(深田晃司監督)の計3本と多く、「近年まれに見る邦画押しの映画祭」(映画関係者)といわれている。 前回は宮沢りえ(42)が主演作「紙の月」で最優秀女優賞を受賞。女優として再評価される大きなきっかけのひとつとな…

昨年の東京国際映画祭の様子

コンペ部門に初の「邦画3本」 東京国際映画祭に2つの変化


作品は小栗康平監督の「FOUJITA」、中村義洋監督の「残穢―住んではいけない部屋―」、深田晃司監督の「さようなら」の3本。「FOUJITA」(仏と合作)は世界的な画家として知られる藤田嗣治の半生を描く。オダギリジョーがおかっぱ頭や丸ぶちメガネ姿で藤田を演じる。役柄になりきることに抜きんでた才能をもつ“性格俳優”オダギリの演技力が見どころとなろう。 「残穢」は竹内結子、橋本愛が出演するホラー。小…

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